いつも忙しくて余裕がない人と、たくさんのタスクをこなしているのに余裕があるように見える人。その違いはどこから生まれるのでしょうか? 今回は片付けコンサルタントで、時間と片付けに詳しい下村志保美さん(50代)の、忙しいなかでも大事にしている習慣をご紹介します。

毎朝のみそ汁は具だくさんにすることを習慣に
毎朝のみそ汁は具だくさんにすることを習慣に
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意外に大事なのは「健康であること」

私は夫から、「君の勢いにびっくりして、風邪の方が逃げ出していく」と言われるぐらい、めったに風邪を引きません。ありがたいことに心身ともにタフなほうで、50代になった今も、あまり体力の限界を感じることがありません。

大好きな片づけや整理収納はもちろん、夫婦で過ごす時間、友人たちとの旅行、観劇など、仕事もプライベートも、やりたいことはほぼできていると思います。この数年の間には、夫と私、2つの家の「実家じまい」もやっています。

つくづく感じているのが「健康だからこそ時間を有効活用できているんだな」ということ。

ただし「整理・収納」が趣味であり仕事なので、日々の中で体を動かす機会は多いと思います。

コロナ禍をきっかけに、晴れている日は自転車移動を習慣にしたので、それももしかしたら健康にひと役買っているかもしれません。混雑した電車は感染リスクが高いと思い、少しでも密を回避してお客様のお宅や打ち合わせに参加できれば…と自転車に乗り始めたのですが、私自身、気持ちがよくて続けることができています。

仕事の移動と軽い運動が同時にできて、一石二鳥。私が大好きな「予定を固め、時間をつくる」の理論にもかなっています。

同じように「体にいいことを一気にまとめて!」と言えば、食事も同じ。1日に30品目を取るように心がけていますが、ホテルのバイキングのように何品も料理するわけではありません。朝、具だくさんのおみそ汁を飲むことで、一気に品数を稼ぎます。

●冷蔵庫に準備している「みそ+だし」

オリジナルの「みそ+だし」
オリジナルの「みそ+だし」

いつでもみそ汁がつくれるように冷凍庫に準備している、オリジナルの「みそ+だし」。このだしは、いりこ、昆布、カツオなどを合わせています。時間があるときにミキサーでまとめて細かくするだけなので、手間はほとんどかかっていません。

そこに、ストックしていたカット野菜やお豆腐、お麩などの好きな具をたしていけば、おみそ汁ひとつで10品目程度の栄養素は取れてしまいます。

毎日だしを丁寧に取っているわけでもないし、具材も放り込むだけ。でも、前もって準備してあるから、時短で体にいいものを食べられるわけです。