片づけているはずなのに、なぜか家がごちゃごちゃ見えて暑苦しい…。それはもしかしたら、ちょっとした見直しで解消するかもしれません。
ここではすっきり涼しく暮らすYさんのお宅を取材。3人の子育て中でも散らからない理由を探りました。
色の数を絞って、見た目もすっきり涼しく
すべての画像を見る(全8枚)岡山県に暮らすYさん(38歳)は夫、長女(13歳)、長男(9歳)、二男(7歳)の5人暮らし。3年前、福岡から夫の故郷である岡山へ移住。築4年目の一戸建てで、子育てに奮闘中です。
家に置くものは色数を限定するのが、ごちゃつかないポイント。
「木目色と寒色だけに抑え、見た目をすっきりさせました。また、週に1度はゴミ袋片手に家じゅうをパトロールし、不要品がないかチェックする習慣に。ものをあまり増やさないことも、すっきりした家を保つコツだと思います」
●木目色、ブルー、グレー、黒、白がテーマカラー
キッチンや洗面所に置いているものは、色を限定。鍋やポット、日用品などは木目色やモノトーン、ブルーに。
「目に入る色数が少ないとすっきり感じます」
脱衣所兼洗濯スペースの棚には、毎日使うタオルや洗濯道具類を収納。出し入れしやすさを優先してオープンな分、色はグレーやブルー、白を基調に。タオルは無印良品のワイヤーバスケットへ。
●使いやすいようあえてオープン収納に
使うものがサッと手に取れるよう、キッチンではオープン収納にしている道具も。まな板や鍋敷きは、ダイニングから死角になるガス台の脇が定位置。
「目に入る色数を絞れば、多少ものがあってもごちゃつきを感じません」
中央にあるのは、陶芸家・大谷哲也さんの炊飯用の土鍋。調理器具も白やグレーを選び、統一感をもたせます。
「鍋ごと食卓に出すこともあるので、色もデザインも気に入ったものに」
調理台にはコの字ラックを置き、大好きなコーヒーの道具類をまとめています。
「出したままでも様になるものを選びました」
ものを増やさないための工夫は、代用すること
●新しく買う前に使えるものがないか考える
むやみにものを増やさず、気に入ったものだけで生活することも、すっきりの秘訣。固定観念にとらわれず、食器や道具類は、別の用途にも使えないか考えます。
白山陶器の平茶碗は、ご飯だけでなくおかずを盛る中鉢としても活用。
「汁椀も専用はもたず、使っていない小鉢で代用しています」
キッチンカウンターの上では、大鉢にハンドクリーム類を入れて。
「つい置きっぱなしになるので、器を使い回すことにしました」
庭の花は、コップに生けることが多いそう。
「草花があるだけで、家の中が涼やかに。コップを使えば、気負わず取り入れられます」
食洗機があるので、水きりカゴは必要なし。
「少量の洗いものは、揚げ物用のバットと網を使ったり、クロスを敷くだけで十分です」