「実家の片づけ」や「実家じまい」は、多くの人が頭を悩ませている問題ではないでしょうか。50代で団地暮らしのブロガー、やまだめがねさんもそのひとり。数十年放置されてきたものでいっぱいの義実家を、夫と一緒に片付けてきました。今回はそのなかでもとくに大変だったという「書類の片付け」について、当時の状況や進め方を教えていただきました。
この書類は重要?不要?確認に手間がかかる
やまだめがねさんは、夫の実家を8年ほど前から片付けはじめました。
「母屋と別棟があり、事業をやっていた時期もあったためさまざまなものが入り乱れ、大変なことになっていました。しかも、変化を嫌う義両親。動かさないで、触らないでとずっと言われて続けていたんです」(やまださん、以下同)
ようやく片付けに着手したものの、魔窟のような部屋からは書類が山のように出てきました。
まず、やまださんが驚いたのは、ホコリの量。
「紙にもホコリがたまり、とても確認できるような状態ではなかったので、ひとまずゴミ袋に入れて外に運び出しました」
しかも、そこからの分別作業がとても大変だったそうです。
「明らかに捨てていい、とわかるのはチラシくらいで、大事な書類と処分してもよい書類がごちゃ混ぜの状態です。そのため、1枚ずつ確認していくのはかなり骨が折れる作業でした…」
10年前の香典袋まで保管してあった
分別作業中に出てきてさらに驚いたのは、10年前に他界した夫の祖母の葬儀で使った書類が出てきたこと。
「葬儀の進め方や葬儀会社のパンフレットなど、不要なものがほとんど。なんと、香典袋までとってありました。氏名や住所が香典帳に残っていることを確認できれば、処分してよし、です」