狭い洗面脱衣室も、収納方法やものの選び方を工夫して、湿気がこもりにくく、カビを抑制するアイデアを紹介します。教えてくれるのは、整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。ここでは、原田さんが実践している洗面脱衣室の片付けについて詳しく語ります。
すべての画像を見る(全4枚)1:ものを減らせば、掃除も換気も快適
掃除も換気もしやすい洗面脱衣室にするのにもっとも簡単なステップは、必要最低限のものだけを置くようにすること。
ただ、洗面脱衣室はスペースが狭いわりに洗面・脱衣・洗濯・入浴準備など、複数の役割を担う場所でもあるため、ものを減らすのはそう簡単ではありません。家族が多ければ多いほど量も増えるでしょう。でも、減らせそうなものは探せばきっとあります。
●年齢を重ねるにつれ使わなくなってきたもの
たとえば、以前は使っていたけれど年齢を重ねてから使わなくなってきたものはありませんか? わが家だとそれは、カールドライヤーやヘアアイロン、髪を束ねるシュシュなどです。そういうものは思いきって処分してみませんか。
●必要以上に買いおきしているもの
また、必要以上に洗剤やシャンプーなどの買いおきをしていませんか? 普段使っているものが特売になっていると、ついカゴに入れてしまう人もいらっしゃるかもしれません。
そういう場合は一度、その買いおきを使いきるのに何日かかるか調べてみて欲しいです。もし、買いおき1つを使いきったのが27日後であれば、1つあれば約4週間はもつのだとわかります。買いおきをしておきたいものは1種類ではないはずなので、しまえる収納スペースとの兼ね合いを見て、どれをいくつ買いおきしておくか決めてみましょう。
●洗面脱衣室にありがちな不用品
家族の人数やライフスタイルによって、洗面脱衣室にあるものの種類や数は違いますが、減らせるものもあるかもしれません。以下は、昔のわが家に当たり前にあった「使わないのに置いてあったもの」です。先に挙げた、出番がなくなったカールドライヤーやシュシュ以外にも下記がありました。
・使いかけや、古くなったスキンケア用品・ヘアケア用品
・旅行用にとっておいた試供品やサンプル
・掃除用にとっておいた古い歯ブラシや古いタオル
・便利だと聞いて買ったが、結局あまり使わなかった掃除グッズ
2:収納グッズの活用でスペースを確保
限られたスペースで湿気を抑えるためには、ものを減らすことに加え、収納グッズを有効に使って空気のとおり道をつくりたいもの。基本の方法は、カゴやフック、つっぱり棒などを活用して、種類別にものを収納したり浮かしたりしていくことです。
また、わが家のように洗面台の下が観音開きタイプで収納スペースも狭い場合は、小分け用のボックスを縦に並べて使うと、引き出しのようにものを見つけやすい収納にできるし、それごと出せば掃除もしやすいです。
洗濯用のもの、髪や顔や体を洗うときに必要なもの、口腔ケアに必要なもの、などというようにグループごとに分けておけば、買い置きの数もひと目で把握できます。