物価高騰により、これまで購入していたものを自分で「つくる」という選択に変えた方もいらっしゃるのでは。0歳の双子育児に奮闘中のESSEonlineライターの谷ノ内真帆子さんの場合は「ホームベーカリー」を活用することで、節約と子どもの食に関して悩みが解消されたそうです。今回はその体験を語ります。
すべての画像を見る(全2枚)再びわが家の主役になった「ホームベーカリー」
筆者がホームベーカリーを購入したのは、コロナ禍真っ只中の2019年です。当時は毎日フル稼働していたものの、その後しばらくは使用せずに納戸の奥にしまわれた状態…。そんなホームベーカリーが、再びわが家で主役の座に返り咲いたのは、次男のミルクアレルギーがきっかけです。
母乳育児をしている今、筆者が摂取した乳製品が赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、毎日の食事には細心の注意を払っています。しかし、市販のパンにはバターや脱脂粉乳が含まれていることが多く、避けるのが意外と難しいのが現状です。
そのため、自分で材料を選んでつくるパンは、安心して食べられるだけでなく、自由を感じられる大切な存在となっています。
わが家のパンは「薄力粉」
自宅でパンを焼くとなると、強力粉を思い浮かべる方も多いかと思いますが、わが家は薄力粉を使っています。最初は「パンには向かないのでは?」なんて思っていたのですが、実際に焼いてみるとサクッと軽くておいしかったんです。
わが家のパンは、水180mL、薄力粉250g、砂糖10g、塩3g、ドライイースト3gという材料で作成。このレシピを紹介すると、油分が入っていないことに驚かれることがあります。
ですが、バターもオイルも使わず、軽くてふわふわのパンが焼けるんです。これがまた、クセになるやさしい食感で。ちなみに夏場は、ドライイーストを2.5gに減らして、冷水を使用しています。
筆者の場合は、夕飯の後に材料を調合していったん冷蔵庫へ。夜間授乳で起きた深夜2~3時ごろに冷蔵庫から取り出し、タイマーをセットします。すると、朝7時頃には、焼きたてパンの香りが部屋中に広がり、ふわっと気持ちが上がります。
ちょっと特別なわが家の「電気事情」
筆者はホームベーカリーを使ったパンづくりが節約につながっていると感じていますが、一方で「毎回機械を稼働させることで、電気代が増えているのでは?」という疑問も生まれがちです。
実際、その点についてはこれまで深く意識していませんでしたが、わが家では太陽光パネルと蓄電池代わりの電気自動車、V2Hを導入しています。これにより、基本的に夜間電力を活用しており、ホームベーカリーの使用による電気代への影響はほとんど感じていません。
もちろん、すべての家庭に当てはまるわけではありません。でも、筆者自身は「自分で好きな材料を選んでパンを焼ける」ということが、毎日の楽しさや心のゆとりにつながっていると感じています。