「片付けても、すぐに家族が散らかしてしまいウンザリ」と感じている方におすすめの、自分も家族もラクになる収納アイデアを紹介します。夫と大学生の娘と暮らす、整理収納アドバイザーの木村充子さん(現在 50 代)のケースです。ここでは、木村さんが実践している、冷蔵庫や洗濯もの、キッチンなどの収納の仕組みについて語ります。

冷蔵庫
家族みんなが使いやすく、家が散らからなくなる収納のコツとは?
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1:家族の個室には関与しない。洗濯も各自で

わが家は12坪の敷地に建つ、築28年の小さな戸建て。リビングダイニングの広さはわずか7畳ですが、私、夫、二女(長女は独立)、家族3人それぞれに5畳ほどの個室があります。お互いの個室に干渉しないですむのが、細ぎれの間取りのメリットだと感じています。

部屋

とくに、現在大学生の二女に自立を促すため、自分のことは自分で行わせるようにしています。散らかった部屋を目にすることもありますが、口出しはしません。

部屋

洗濯も各自で行います。分別ダストボックスを使って洗濯ものを分けています。

部屋

洗濯後は「マイ物干し」に干し、乾いたら物干しごと個室に持っていくので、置きっぱなしの洗濯ものに悩むこともなくなりました。

2:冷蔵庫には個人別の収納場所を設け、管理は各自で

冷蔵庫

わが家は食事の時間もバラバラ。週に数回タイミングが合うときは私か夫が夕食をつくって一緒に食べますが、それ以外は別々です。調味料以外の食材はそれぞれが購入し、自分のカゴに入れて管理しています。

自分のカゴに入れて食材を管理することで、ほかの家族が買ったものを食べてしまったり、遠慮しあって食べずにダメにすることがなくなりました。また二女は「自分のカゴの大きさが決まっているため、そこに入らないほどのお菓子などを買うことがなくなった」と言っています。

3:出しやすい、しまいやすい収納を徹底する

キッチン

わが家は夫が料理をする機会が多いため、夫が使いやすいことを意識してものの配置を決めています。

とくに夫が気に入っているのが、ほとんど動かずに調理ができるキッチンです。「食材、ツール、調味料、皿が取り出しやすいのでスムーズに料理ができる」と好評です。

キッチン

わが家ではダイニングテーブルの上でアイロンかけをしますが、アイロン台はテーブル天板の下の隙間を利用して収納し、アイロンはテーブルのそばの食器棚の中に収納しています。

部屋

テーブルからほとんど動かずにアイロンかけができて、終わったあとの片付けもスムーズです。