「キュウリって水分ばかりで、栄養がない野菜」、そんなイメージをもっていませんか? じつは、キュウリには夏にぴったりの栄養素がたくさん含まれているんです。今回は、農家の娘として野菜の魅力を発信しているセリナさんが、キュウリの意外な魅力と、選び方や保存方法をご紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)キュウリの旬ときほんの「き」
キュウリの旬は6〜8月。とくに6〜7月は露地栽培が出回る時期で、香りもみずみずしさも格別!
約95%が水分で構成されているため「栄養がない野菜」と思われがちですが、体温調節にひと役買ってくれる「夏にうれしい」食材でもあるんです。
水分をたっぷり含んだキュウリは、シャキッとした食感とすっきりとした味わいで、食欲がないときでも手軽に水分を取り入れられる特長があります。火を使わずに調理できるのも、夏の食卓に欠かせないポイントですよね。
ちなみに、キュウリは昔から「暑気払いの野菜」としても親しまれてきました。体の熱を下げ体調を整えてくれる食材として知られ、夏を乗りきる知恵の1つとされていたそうです。
キュウリの隠れた効能とは
キュウリには、体内の水分バランスを整える「カリウム」が豊富で、むくみ対策にも効果的です。さらに、脂肪の分解をサポートするとされる酵素も含まれていて、薄着になるこれからの季節の体型管理にも心強い存在です。
しかも、キュウリはカロリーがとても低く、1本あたり約14kcalほど。小腹が空いたときの「ぽりぽりおやつ」にもぴったりで、水分補給代わりにも。熱中症対策としてもおすすめです。
効果的に栄養をとる「キュウリの食べ方」
キュウリに含まれる栄養は熱に弱いため、なるべく生で食べるのが正解。
塩もみをして水分を適度に抜くと、より食べやすくなりますよ。キュウリの皮には食物繊維が豊富なので、なるべく皮は残して食べて。