じめじめする梅雨、そしてぐんと気温の上がる夏は、食材が傷みやすい時期。週末に食材のまとめ買いしておくご家庭も多いと思いますが、せっかく買っておいたのに、いざ使おうとすると傷んでいたり、食材によっては変色していたりすることも。「買い方と使い方の工夫で食材のムダも食費も削減できる」と話すのは、ESSE フレンズエディターで、整理収納訪問サポートをしているライフオーガナイザーのさいきかよこさん。意識したい食材管理のコツについて語ります。

食材・食費のムダをなくす7割以下収納の冷蔵庫
食材・食費のムダをなくす7割以下収納の冷蔵庫
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「週2回」がベスト。ロスを出さない買い物ルーティン

トレーに入った大容量の鶏もも肉
魚はその日の必要量だけが鉄則。肉の大容量パックは味つけせず冷凍保存

子どもたちが幼いうちは、子連れで買い物に行くのが大変で、1週間分の食材をまとめ買い。週末の休みに、必要な食材をリストアップして買い出しに行くというスタイルだったわが家。冷蔵庫がいっぱいにし、あとはそれらをどんどん使いながら1週間を乗りきっていました。

魚やサラダに使う生野菜は、買ったら新鮮なうちに使いたいので、必然的に月曜日~火曜日のメニューが固定。さすがにパターンが同じだと飽きてくるので、週の途中で、魚やサラダ用の野菜を買いに行くことがだんだんと増えていきました。それ以降、子どもたちの成長とともに買い物は、1回3日分程度で「週2回」に。ざっくりと考えておくメニューも3日分でいいし、買い物の量も以前の半分になったのでよりラクになりました。

さらに、冷蔵庫内は常に7割以下の収納状況がキープされるため、食材が管理しやすいほか、冷気も隅々まで行きわたるように。せっかく買ったのに、冷蔵庫の奥の方で傷んで処分する…というムダも防げます。

夕食の準備をする「ついで」に仕込み

さいき家で大人気の野菜スープと、焼き魚、副菜の煮物
さいき家で大人気の野菜スープと、焼き魚、副菜の煮物

3日分の食材を買ってきたその日にすることは、つくりおきの調理…ではありません。やるとしても「仕込み」まで、食べたいものの気分や予定が変わったりするので完成形まではつくりません。食週の途中で、夕食の準備をする「ついで」に仕込みをしておきます。

キノコ類や野菜は多めに切って、ジッパーつき保存袋に入れ冷凍へ。とくに葉物野菜は、黄色く変色しやすいので、初日に使う分以外は、切って冷凍することが多いです。仕込みをしておくと2日目以降の調理が時短にもなるので、帰宅が遅くなりそうな予定のときにはとくに重宝します。冷凍後は食感がやわらかくなりがちなので、加熱調理をおすすめします。