食費に電気代、子どもの教育費…。家計の改善は考えることが多くて大変ですが、「1点集中型」で改善する方法をご紹介します。教えてくれたのは、YouTubeのチャンネル登録者は14万人越え、ミニマリスト歴10年のTakeruさん。貯金ゼロ・借金アリだった過去から、今ではFIRE(経済的自立)を達成しているTakeruさんに、具体的にはどんなことをして貯蓄を増やしているのか、お話を伺いました。

スマホを見る女性と貯金箱
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ミニマリスト流の家計改善法は「1点集中型」

僕が今まで実践してきた、ミニマリスト流の効率的な家計改善のやり方をご紹介します。

シンプルに説明するのであれば、「家計全体」を整えるのではなく、「1点集中型」の節約術です。

部屋の片づけにたとえるなら、たった1日で家全体を片づけることはまず不可能ですよね? 数か月かけて、1つ1つのものと向き合って片づけを進めていくはずです。

節約も同じ。1か月で一気に家計全体を整えようとしてはいけません。まず無理です。たいてい節約に挫折する人は、一気に満遍なく節約をしようとしがちです。それでは息が詰まるし、苦しくて我慢する生活になってしまいます。

そうではなく、節約は継続がいちばん大事ですから、一気に満遍なくやるのではなく、ポイントを絞って効率よく節約をしましょう。絞るところは絞り、抜くところは抜く。要はメリハリが大事です。

「1か月に1つの支出を見直す」だけで十分

スーパー帰り

個人的なオススメとしては、1か月に1つの支出を見直す。多くても1か月に3つまでがいいでしょう。

たとえば、食費の見直しを1か月間集中して行う。いろいろ食費の節約術を調べて、自分に合った方法を見つけては実践する。1か月間で集中するのは食費の節約だけ。

これなら節約のハードルも上がらないし、実践できそうじゃないですか? しかも、1か月間でしっかり食費の節約術が身につけば、意識しなくとも食費は自然と節約できるようになっているはずです。

ほかにも、スマホ代で大手キャリアから格安SIMに乗り換えるのが面倒に感じている人も多いと思いますが、1か月間で“これだけ”やればいいのなら、できそうな気がしませんか? そんなふうに、1つ1つの支出と向き合いながら徐々に節約に慣れていき、皆さんにとって幸福度の下がらない節約術を見つけていくことが重要です。1年は12か月ありますから、1年で十分家計全体を整えることができます。

今やSNSや書籍にいろいろな節約情報があふれています。細かい節約術は、僕が言うまでもないでしょう。ですが、節約をするうえで大事なのは「あなたがどんな節約を実践するか」です。節約をしすぎて心が貧しくなっては意味がありません。だからこそ、節約を1つずつ極めていくのです。