災害時には、火や電気を使った料理が難しくなることも。そんなときに大活躍するのが、「スープジャー」です。お湯さえあれば火や電気を使わずに温かい料理がほったらかしで完成します。しかも、食器としても使えるので洗い物も最小限! 被災時クッキングの可能性を広げるスープジャーのレシピを2つ、国際災害レスキューナースの辻直美さんに教えていただきました。
すべての画像を見る(全9枚)お湯だけで簡単!スープジャーでできるレシピ2選
土鍋で炊くと火加減が難しいおかゆも、スープジャーなら失敗知らず。朝、セットしておけば昼すぎには食べ頃に! 調理時に中華だしを加えてもおいしい。
下準備:スープジャーは必ず熱湯で余熱しておく
調理をする前に、熱湯(分量外)を入れて、フタをして5分以上保温します。これをすることで、保温効果が高まり、「トロ火料理」をしているのと同じ効果に。
「ジャーを温めるのに使ったお湯は、被災時であれば洗い物などに有効活用しましょう」
●1:介護食、離乳食にも!「白がゆ」
【材料(300mlスープジャー1杯分)】
- 無洗米 大さじ2(20g)
- 熱湯 適量
●2:手軽に完全栄養食!野菜ギョーザスープ
冷蔵庫の残り物の野菜と冷凍ギョーザで、野菜、タンパク質、炭水化物を一度に摂れる具だくさんスープが完成! シューマイや冷凍ミックスベジタブルでつくっても。
【材料(300mlスープジャー1杯分)】
- 細かく切ったお好みの野菜 30~40g
- 冷凍ギョーザ 1個
- 固形コンソメスープの素 1個
- 熱湯 適量
※ おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう
※ 電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります
※ 電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください
※ 液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってから取り出すなどご注意ください
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