毎日欠かせない主食が値上がりし、じわじわ家計を圧迫するなかで、節約したいけれど、安心して食べられるものがほしい。0歳の双子育児に奮闘中のESSEonlineライターの谷ノ内真帆子さんはそんな悩みをホームベーカリーを活用して解決。今回はその体験を語ります。

ホームベーカリーでつくったパン
「ホームベーカリー」を再び稼働させることに…
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米も食パンも値上がり。そんな状況で思い出したのが…

最近、スーパーに行くたびに「また少し値上がりしてるな」と感じる商品が増えています。とくに目立つのが、毎日食べる主食の価格です。わが家はお米もパンもよく食べますが、どちらもじわじわと値段が上昇中。麺などのローテーションでごまかしていました。

わが家は断然“朝はパン派”です。毎回購入しているのは、1斤100円前後の市販の食パンで、近所のスーパーで特売日を狙い週に2〜3斤ほど購入していました。

焼かずにそのままでも、トーストしてもおいしく食べられる食パンは、子育て中の時短にもなるし、手軽でありがたい存在。そしてなによりもパンが好きです。しかし、ここ最近はその特売のパンでさえ、110円を超えるようになってきました。月に換算すると家計に1000円以上の負担が増えています。

これでも節約しているつもりですが、「もっと抑えられるなら抑えたい」と思うようになりました。そうして思い出したのが、数年前に購入し物置きの奥で眠っていたホームベーカリーです。しばらく使っていなかったのですが、「また活躍してもらおう」と再び引っ張り出してきました。

家族のためにも自分でつくることを決意

筆者には現在、生後7か月になる双子の男の子がいますが、次男はミルクアレルギーがあります。生まれてしばらくは母乳を与えることができず、医師の指導で栄養剤を飲ませていました。

そんな状態がしばらく続きましたが、アレルギーの負荷試験を経て、ようやく母乳を飲めるように。しかし、筆者が口にした乳製品が母乳を通して赤ちゃんに影響するため、今も「乳製品完全除去」の生活を送っています。チーズも牛乳もバターもNG。自分で口にするものひとつひとつに気をつけなければならない日々です。

育児中にすべての原材料をチェックしながら選ぶのは、非常に負担が大きいと感じました。それに加えて、保存料や乳化剤などの添加物も気になります。健康のため、そしてアレルギーの不安を減らすためにも、「自分で焼こう」と決心し、ホームベーカリーを再稼働させることにしました。

薄力粉でつくることでコストもカット!

薄力粉で作成
わが家のパンは「薄力粉」でつくります

自宅でパンを焼くとなると、まず頭に浮かぶのは「強力粉」ですが、じつは強力粉も値上がりしています。

そこで筆者が試してみたのが「薄力粉」です。「パンには向かないのでは?」と最初は思いましたが、実際に焼いてみるとサクッと軽くて、これはこれでとてもおいしい。むしろ、あっさりしているぶん食べやすく、わが家ではすっかり定番になりました。

薄力粉は1kgあたり200円で購入しています。1回のパンづくりでは250g使用するため、金額に換算すると約50円。また、ドライイーストは1袋360円(50g入り)で購入し、1回あたり3gを使うので約22円。水・塩・砂糖は家庭に常備されているものを使うため追加費用はほぼゼロ。結果、一斤あたりの材料費は約72円となります。

市販パンより38円安いうえ、乳製品ゼロで安心です。また、薄力粉は日もちもするので、安いときにまとめ買いしてストックしておけば節約にもなります。