知らず知らずのうちに家の中にものが増えてしまって、ごちゃごちゃ片付かない…と感じることありますよね。ESSEフレンズエディターでライフオーガナイザーのきくともさんは、片付けコンサルタントの仕事で、「なかなかものが捨てられなくて…」という悩みをよく相談されるそうです。ものとのつき合い方、手放し方やタイミングについて、自身の体験を語ります。

手放すと決めた洋服4枚
シーズン中、出番の少なかった服やくたびれた服は季節の変わり目に手放す
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少ないもので暮らしたい私が、最近手放したもの

今年のGWは出かける予定もなかったので、毎日自宅の片付けをしていました。ゲタ箱やクローゼットなどの中のものを全部出して見直しました。全部出してものを見直すのは、GWなど連休でしっかり時間が確保できるときがおすすめです。この時期は気候もよくて、棚板なども外してふき掃除をするととても気持ちいいものです。

片付けコンサルタントの仕事をしていると、「ものが多くって…」「ものが捨てられないんです…」という話をよく聞きます。私も今でこそ「必要なもの」「お気に入りで好きなもの」を厳選してもつことができるようになりましたが、過去には「いつか使うかも…」「もったいない…」と捨てられずにいるものも多くありました。また、ものが少なくなったとはいえ、時々見直しをしないと、ものは増えていってしまいます。

私の場合、本が大好きで増える一方なのですが、年に一度くらい全体を見渡してみると不思議と手放せるタイミングがくるものがあります。

自分の中の変化もあるし、今必要なものが手元に増えていたりするので、そちらを収納するためのスペースを捻出したいという気持ちになり、いつ使うかわからないものへの執着がさらりとなくなる瞬間に出合えるものです。無理に手放すことはありませんが、期間を決めて見直しをする。これが大切だと実感しています。

紙袋に入った、手放すと決めた本
手放し予定の本は、その日のうちにブックオフへ

今回、なかなか手放せずにいた本棚の本も、すべて出して見直しをしました。若い頃に買って読み、気に入って「またいつか読みたくなるかも」と思って取っておいた本も1冊ずつ手に取り、見返してみると「この本は好きだったけど、もう手元になくてもいいかな…」と思えるようになることも。

早速取り出し、20数冊をその日のうちにブックオフに持っていきました。この「その日のうちに」がポイント。すぐ行動に移さないと結局「いつか売るもの」として床に放置されたままになり、片付かないからです。

ゲーム感覚で不要なものを手放し、SNSでモチベーションをアップ!

手放すと決めた封筒や便せんやペン
ミンスゲームで不用品をコツコツ手放しています

ものを手放すのが苦手な方は、「捨てなければ…」と考え込んでしまわずに、ゲーム感覚で少しずつ手放していくのも手です。

私はあるコミュニティーの片付け活動の中で、毎月1日〜10日までアメリカのミニマリスト発祥のものを減らすゲーム「ミンスゲーム」を実施しています。日常生活で出る日々のゴミ以外のもので不要なものを日付の数だけ手放していくゲームです。

たとえば1日は賞味期限のきれたストック食品を1つ、2日は使わない化粧品のサンプルを2つ…というように日付の数だけ手放していくのです。引き出しひとつつずつ見直していってもいいし、今月は日用品を見直そう! とテーマを決めて見直してみるなど、ルールは自由です。

SNSなどにその日手放したものを投稿しながら進めると、達成感にもつながるし、いいね! やコメントをもらえてモチベーションアップにもなります。自分ひとりではなかなか続かない…という方はSNSを活用することや、仲間と一緒にがんばるのもおすすめです。