片付けたい気持ちはあっても、どこからどう始めていいかわからない…。「そんなときは、手あたりしだいにものを捨てるより、頭の中を整理することを優先すると進めやすくなります」と話すのは、元々ものの収納や捨てることは苦手だったという、整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。ここでは、原田さんが実践して効果があった片付け方法について、3つのポイントに分けて語ります。
すべての画像を見る(全4枚)1:整理用ノートをつくって、優先順位を決める
整理収納では、はじめに片付けのゴールを設定するようにお伝えします。ところが、これは案外難しいもの。
ホテルのような部屋にしたい、リビングに人を呼んでサロンを開きたい…などでもいいのですが、かつての私のように片付けに苦手意識のある人には、そこまでイメージするのが難しいのです。
そういう場合に提案していたのが、「どこにどう困っているかを、具体的に書きだしてみてください」ということでした。大きな目標は立てられなくても、逆からなら考えやすいからです。
場所ごとに、「不便なこと」「困っていること」「嫌なこと」をどんどんノートに書いていくうちに、自分がなににいちばん困っているかもわかるようになるので、その順番に片付けていくのを目標にするわけです。
私の場合は、キッチンであれば、食材を使いきれず賞味期限がきれたり傷めてしまったりすることがなにより嫌でした。加えて、欲しい食材をすぐ出せなくてイラついてしまったり、冷蔵庫にあるのを忘れて同じものを買ってしまったりというのも気になっていました。
また、キッチンに立っているときに限って、「ばんそうこうはどこ? マスクは? 体温計は?」と家族から聞かれるのもしんどかったです。