まだ使えるものを捨てるのは罪悪感があり、つい片付けの手が止まってしまう…という方は多いのではないでしょうか? そこで、「ものより人を大切に」がモットーの整理収納アドバイザー・Fujinaoさんが、罪悪感や後悔なくものを手放すために、考えている4つのことについて紹介します。

Fujinaoさん宅のキッチン
罪悪感なく、ものを手放せるようになる考え方とは?
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1:ものを手放す=排出。家の中も循環させる

ランドセル

皆さんは、食事のあとにトイレにいきたくなったら我慢せずに行きますよね。また、それがうまくいかないこと、つまり便秘になってしまうのは、体にとってあまりいい状態とは言えません。

このように定期的に排出することは、家の中でも同じように意識したいポイントだと私は考えています。たとえば、子どもが成長すればおしゃぶりやランドセルが不要になるように、家に招き入れたものも暮らしの変化とともに不要になれば手放します。

ですが、「もったいない」という気持ちでブレーキをかけてしまうと、家の中の循環が止まり、ものがどんどんまたってしまいます。「手放す」「捨てる」ことに悪いイメージがある人は、「そもそも必要不可欠なこと」だと自分に言い聞かせてみるのをおすすめします。

2:「もの」より「人」を大切にして、環境を整える

Fujinaoさんおやつ

「ものを大切にする」「メンテナンスしながら長く使う」ことは、とてもすばらしいことです。ですが、その大前提として「自分を大切にしている」状態であることが欠かせません。私は、ものを大事に扱うということは、自分が心地よく暮らせる環境を整えたうえで成り立つものだと考えているからです。

もしも今、部屋がぐちゃぐちゃの環境で心に余裕がないとしたら、それはものを大切にする以前に、自分自身の暮らしがあと回しになってしまっている状態かもしれません。「ものを捨てるのはもったいない」と感じる気持ちも大切ですが、まず優先すべきは自分自身の快適さや心の穏やかさ。

今の暮らしが苦しいと感じているのであれば、「ものではなく自分ファーストで環境を整える」と意識してみるといいかもしれません。