この時季、多くの人々が鼻水やくしゃみの症状に悩まされる「花粉症」。では、海外ではどうなのでしょうか。アメリカ・シアトルに住んで約20年、子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、アメリカの花粉症事情をテーマに現地からレポートしてもらいます。

サクラ
アメリカでも日本同様きれいな桜が!でも花粉事情はどう異なる…?
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アメリカにも「花粉症」はあるのか…?

日本にいた頃も「花粉症」の悩みは聞かれ、戦々恐々と春をやり過ごしていたものですが、近年はますますアレルギーをもつ方が増えているように見えます。私自身は幸い、花粉に対するアレルギー反応はないようです。

花粉症の原因と言えば、日本ではスギ花粉がよく知られていることと思います。アメリカでは、どちらかといえばスギ花粉より、北米に広く自生するブタクサなど草の花粉アレルギーをもつ方の話を耳にします。草が花粉を飛ばすのは5月頃からなので、日本で騒がれる花粉症シーズンとは少しずれるかもしれません。ちなみにブタクサ花粉は秋にピークを迎えます。

4月に入り、うちの子が通う学校からの通知で、こんな呼びかけがありました。

箱ティッシュ

「鼻水、くしゃみ、咳など、アレルギーの季節に向け、校内で使用する箱ティッシュの寄付を募集します。いくつでも構いません。ありがたく使わせていただきます! 箱はオフィスまでお持ちください」

早速、わが家でも寄付しましたが、アメリカの学校ではティッシュに限らず、こうした寄付の呼びかけが定期的に行われています。そうそう、新型コロナで大混乱だった時期、急いで除菌シートを学校に寄付したこともありました!