生まれ育った東京から熱海に住まいを移して約15年になる女優の泉ピン子さん。熱海の豊かな自然と穏やかな気候に癒される日々を送るなかで、自宅のベランダで行っている家庭菜園や、夫に起こった「ある変化」など、今の暮らしについて伺いました。
すべての画像を見る(全2枚)熱海の景色と気候に癒されています
約15年前、それまで住んでいた都心のタワーマンションから、熱海へと住まいを移した泉ピン子さん。移住のきっかけは、ピン子さんの代表作である「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた熱海在住の脚本家・橋田壽賀子さんから誘われたこと。
もともと東京生まれで、便利な都会生活を満喫していたピン子さんですが、移ってまもなく自然に囲まれた熱海の暮らしが好きになったそう。
「熱海に引っ越してよかったことは、なんと言っても景色がいいこと。ぼんやり海をながめているだけで飽きないし、コロナ禍で仕事が全部キャンセルになったときも、ベランダからの景色が気持ちを癒してくれました。それと、冬場の暖かさ。今年はほとんど暖房をつけなかったくらいです」
その一方で、失ったと感じているのは都心ならではの利便性。
「熱海にいると買い物もひと苦労。仕事で東京に行ったときには、食材を大量に買い込んで帰ってくるようになりました」
家事をしなかった夫に変化が…!
移住後、買い物には不便を感じるようになったものの、プラスの面もあって、それは「夫が食材の買い出しに協力してくれるようになった」ことと、ピン子さんは話します。
「医師の夫は、平日は東京のクリニックで働いて、週末になると熱海に帰ってくるのですが、そのときに都内のデパ地下へ寄って食材を買ってきてくれるように。それまで夫はまったく家事をしないタイプだったので、これは大きな変化ですね」
夫が買い出しを担当するようになったことで、夫婦の関係性もより良好になったそう。
「本人も、デパ地下って楽しいね、とごきげんですし、私も手間が省ける。こうして夫婦が歩み寄れるようになったのも、年をとる特権かもしれません」