「地震に強い家」とはどんな家なのか、国際災害レスキューナース・辻 直美さんの、東京のマンションを訪問! 地震のリスクを回避すべく対策されたお宅は、とても生活しやすそうでした。今回は辻さんの地震対策の中から、照明やカーテンの長さ、身近なものでつくるつっぱり棒の代用品などのアイデアを紹介します。
すべての画像を見る(全12枚)照明は「被災前提」で選ぶ
プロペラファンつきライトは、購入前に素材をチェック。「軽くやわらかな素材だったので落ちても危険はないと判断。インテリアも楽しみたいですから」
●テレビ台の上にさりげなくライトを
防災ライトはすぐに手に取れることが重要。「スタイリッシュなデザインを選べば、インテリアになじみます」
●ソーラー充電できるランタンとラジオを窓ぎわに
いざというときに、電池切れで使えない!? なんてことがないよう、辻家ではソーラー充電できるランタンとラジオは窓ぎわが定位置。
●手に取りやすいところにミニライトや防災笛を
ローテーブルのトレーの中には、防災笛とミニライト、ミニツールナイフ。「ツールナイフがすぐに手に取れるのは日常生活でも便利なんです」
リビングの工夫。テーブル下収納に水を“分散ストック”
「在宅時に発災したときはリビングに逃げることを想定している」と辻さん。そのため、備蓄水の一部はリビングのテーブル下収納にストック。
●カーテンはやや長めにして割れた窓ガラスが入るのを防ぐ
長めでウェーブがたっぷりのカーテンは、窓ガラスが割れたとき、飛散した破片を受け止めてくれます。「防寒対策にもなって、一石二鳥です」
●落下物で床が傷つかないようラグを敷いておく。その下には滑り止めシートを
メッシュタイプの滑り止めシートを使用。フローリングになじむようベージュを選択。
リビングのラグは、暖かさと落下物から床を守る目的も兼ねて、厚みのあるものに。ズレないよう下に滑り止めシートを敷いています。