ちょっとした工夫で、部屋をすっきり見せるアイデアを紹介します。35平米のマンションで夫婦ふたり暮らし、色彩検定1級を持つ村上はなさん(31歳)のケースです。ここでは村上さんが実践する、狭い部屋でも整った印象になる5つのコツについて語ります。

リビング
35平米と狭いながらも整ったリビング
すべての画像を見る(全8枚)

1:色数を決めて統一感を出す

リビング
白とキャメル色を基調としたリビング。ものが多くても整然とした印象に

すっきり見える部屋は、色の数が抑えられています。面積の大きい「ベースカラー」と「アソートカラー」を1色ずつ決め、ワンポイントで色をたすと、まとまりが生まれます。

具体的には、部屋のなかで大きな割合を占める壁や床の色を、インテリアにも反映させるのがポイントです。たとえば、わが家は壁が白色、床がキャメル色です。そのため、家具は白色とキャメル色でそろえています。

リビング
白いフロアタイルを敷いた作業部屋。フロアタイルなら賃貸でも原状回復できます

雰囲気を一変させたい場合は、フロアタイルを敷くのもひとつの手。作業部屋を美術館のような洗練された空間にしたいと思い、フロアタイルを敷いて、白系でまとめています。色数を抑えた結果、壁に飾っているアートが引き立つようになりました。

2:素材を統一して、まとまりを生む

机
リビングとキッチンは、素材を変えることで空間を区切っています

色をまとめるのが難しい場合は、素材を統一させるとすっきり整います。

わが家はリビングをあたたかい空間にしたいと思い、木材の家具を中心にそろえました。ダイニングテーブルの奥にある小さな棚は、夫が木材をDIYしたものです。いい家具に出合えないときは、自分たちでつくると低コストですみます。

逆にキッチンはテキパキと動いて料理したいので、無機質な白いスチール棚を選びました。スチールは作業台代わりにも使え、大抵の汚れはふけば落とすことができます。

棚
洗面所はパインラックに、ラタンのカゴで収納。天然素材でまとめています

収納グッズも同様に、天然素材、プラスチックなど、場所ごとに素材を変えるだけで、まとまった印象になります。

狭い家でも素材を変えれば、部屋の雰囲気を変えられます。

3:家電はインテリアの一部として考える

レンジ
見た目が軽くなるように、家電はシンプルなデザインを選んでいます

家電を選ぶときは、性能や価格だけではなく、デザインも重視します。

たとえば、わが家ではキッチン家電はすべて白色で統一しています。以前までは白と黒が混在していましたが、まとまりがないとともに、圧迫感がありました。色を統一してからは、すっきりと気持ちいい空間に。

部屋にむき出しで置く家電は、インテリアの一部として考えるのがオススメです。色を統一するだけで視覚的なノイズが減り、部屋全体が落ち着いて美しく見えます。

最近はシンプルなデザインの家電も多いので、好みに合わせて少しずつ買いそろえていくと、生活感を抑えることができます。