減量する際に「朝食」を食べていないという方もいらっしゃるのでは。ダイエットカウンセラーで野菜コーディネーター、さらに食生活アドバイザーの資格を持つおにゃさんによると、そんな人こそ見直してほしいのが「朝食の選び方」です。今回は、おにゃさんに「朝食」のポイントについて教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)ダイエットするなら「朝食抜き」はNG
朝食を食べない方がカロリーを抑えられて、やせられるのでは? そう思っている方も多いかもしれません。しかし、じつは朝食を抜くと逆に太りやすくなるんです。
たとえば、朝食を食べないと体温が上がらず、代謝が低下する可能性があります。また、体はエネルギー不足を補うために筋肉を分解し、結果的に基礎代謝が下がることも。
さらに、空腹が続いたあとに食事をすると血糖値が急上昇し、脂肪をため込みやすくなることがあります。また、コルチゾール(ストレスホルモン)が増えると、状況によっては脂肪の燃焼が妨げられる可能性があります。
つまり、朝食はダイエットの“土台”。やせやすい体をつくるための「スイッチ」なのです。
「代謝を上げる朝食」のポイント
では、具体的にどんな朝食を選べばいいのでしょうか? おにゃ式ダイエットでは、筋肉の材料になり、代謝を上げる効果がある「タンパク質」をしっかりとることが大切だと伝えています。理由としては次のようなことが挙げられます。
●1:筋肉を守り、代謝を上げる
ダイエット中に食事を減らしすぎると、筋肉まで落ちてしまい、基礎代謝が低下することがあります。すると、「前より食べていないのに太りやすい」という悪循環に陥ることも…。
そこで、朝にタンパク質をとることで、筋肉の分解を防ぎ、代謝を維持できるので、太りにくくやせやすい体をつくるサポートになります。
●2:1日を通して食欲が安定する
「夕方になるとお腹がすきすぎて、お菓子を食べてしまう」「夜遅くにドカ食いしてしまう」。これらの原因のひとつが、朝のタンパク質不足です。
タンパク質は満腹感を持続させる働きがあり、朝にしっかりとると、昼や夜の食欲をコントロールしやすくなります。結果的に間食が減り、無理なく摂取カロリーを抑えることができます。
●3:ホルモンバランスを整え、脂肪をため込みにくくする
タンパク質は、ダイエットに関わるホルモンの生成に重要な役割を果たします。食欲を調整するホルモン(レプチンやグレリン)や、脂肪燃焼を促進する成長ホルモンの生成には、タンパク質が必要です。
朝食でタンパク質をしっかりとることで、ホルモンのバランスが整い、1日を通じて脂肪を燃焼しやすい体質をサポートすることが期待できます。