家族みんなが集うリビングは、気がつくとものが増えてごちゃつきがち。「片付けてもすぐに散らかる」「ものが多すぎて人を呼べない」と悩んでいる方に、リビングをすっきりさせるコツを4つ紹介します。古民家に移住し、5人家族で暮らす整理収納アドバイザー・ひでさん(44歳)が教えてくれました。

リビングでくつろぐひでさん
築67年の古民家に3人の子どもと夫の5人で暮らす、整理収納アドバイザー・ひでさん
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1:置くものを厳選し、私物は「寝るまでには自室へ持ち帰る」

リビング
造りつけの収納はゼロでも、すっきりとした印象のリビング

整理収納アドバイザーとして、部屋づくりの相談を受けているひでさん。「リビングが片付かない」という悩む方の多くは、家族それぞれの持ち物が集まり、結果としてものが増えてしまうことがよくあるそうです。

「部屋をすっきりさせるための第一歩は、とにかくものを減らすこと。わが家のリビングは造り付けの収納がないこともあり、リビングに置くのは『ここになければ困るもの』だけと決めています。

また、リビングは家族が共有して使うパブリックスペースと考えて、『個人のものは置かない』『持ち込んだら自室に片付ける』ことも大事にしています。子どもが大きくなってからは、子ども部屋に収納場所を確保し、自分のものを自分で片付けられる仕組みにしました。帰宅直後には、一時的に学用品がリビングに置かれることもありますが、そんなときは『寝るまでには片付けようね』と声をかけます」(ひでさん、以下すべて)

2:使う場所の近くにまとめて「出しっぱなし」を防止

テレビ台の引き出し
薬や体温計などは、まとめてテレビ台の引き出しに

散らかりにくくするため、ものの収納方法や置き場所にも気をつけているそう。

「リビングで使う子どものテレビゲーム機類は、テレビ台の引き出しに。お薬や体温計、綿棒、裁縫道具といった細かな用具も、まとめて1か所に収納しています。すべてものの定位置を決めておくことで、家族みんながどこになにがあるかがわかるので、使った人が片付けまでできるんです」

使用頻度の高いものは、仕舞い込みすぎず、取り出しやすい場所に置いておくことも大事。

「よく使うティッシュは、キッチンカウンターの上が定位置。食事中にとっさにティッシュが必要になったときに、ダイニングの椅子に座ったまま手を伸ばしてさっと取れる、この場所が便利なんです」