4年前に夫を亡くし、シングルマザーとなったESSEフレンズエディターで住宅デザイナーの御園生梓さん。反抗期まっさかりの小学生と中学生の2人の育児と家事、そして仕事を両立させるために決めたという3つのマイルールを伺いました。

御園生梓さん
シングルマザーになって4年目。家事育児と仕事の両立がやっとできるようになってきました
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【ルール1】やらないことを決める

御園生梓さん
料理をつくるのは週3、4日。残りは母にお願いします

私はシングルマザーになったころ、子どもたちのために父親と母親の2つの役目をひとりでこなさなければいけないという責任感から、仕事でもプライベートでもたくさんのタスクを抱えこみました。精神的にも体力的にもきつい日々が続き、なにかに押しつぶされそうな感覚になったときに、うつ病にかかっていたことがわかりました。

病気になったことで、どんなにがんばってもひとりでふたり分は動けないことを痛感しました。そこで、「やらないこと」を決めてみたのです。最初に決めたやらないことは3つ。「毎日料理をつくること」、「丁寧に掃除をすること」、「洗濯物を干すこと」です。

料理は車で15分の距離に住む母に相談し、毎週3~4日分のおかずをつくってもらうことにしました。掃除と洗濯はハイテク家電に買い替え、掃除機をかける手間と洗った服をハンガーにかける手間を減らしました。そのほかにも、普段使いのお皿は食洗機使用OKのものを買いそろえ、手洗いの作業を減らす工夫もしています。

【ルール2】遠慮せず頼る

ピンチな時は無理せず家族や友人に頼るようにしています
ピンチなときは無理せず家族や友人に頼るようにしています

子どもがふたりいると、どうしても私の体がふたつないと回らないときがあります。たとえば、学校行事が重なってしまうときなどです。このようなピンチは、親族や友人にヘルプを頼むようになりました。

以前の私は、子どもたちに寂しい思いをさせないように、どうにかして母親の私が参加しなければ! と必死でした。しかし、私の思いと子どもの気持ちはまったく別だったのです。だれかに代役を頼んでも子どもたちは意外と気にしていなかったり、非日常を楽しんでいたりします。頼まれてくれた方も「頼ってくれてうれしいよ」と言ってくれるので、遠慮なく甘えることにしました。

申し訳ないなと思うことも多々ありますが、子どもたちが私には話さないようなことを話すそうで、子どもたちの違った一面を知れるといううれしい副産物まであるのです。いろんな大人に接することも、子どもたちのよい経験になっている気がします。