日々の生活で出る「ゴミ」。その収集方法は国によってさまざまです。今回は、ミニマルライフの著作で知られるカナダ在住のブロガー、筆子さん(60代)に、カナダのゴミ収集システムについて教えてもらいました。日本との違いや驚きを、実例を交えてご紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)分別は細かくないし、収集も多くない!
カナダは日本と違い連邦制なので、環境政策は州ごとに異なります。それ以上に自治体の裁量が大きいので、住んでいる場所によってゴミの収集ルールは違います。この記事では、私の住んでいる市のゴミ収集のルールをご紹介します。
まず、カナダでもゴミのリサイクルは進んでいますが、日本のような細かい分別はありません。実家があった名古屋に里帰りするたびに、分別の細かさに驚いたものです。
私が住む市ではゴミは以下の4種類に分けます。
・燃えるゴミ
・生ゴミ
・リサイクルできるゴミ(段ボール、紙、プラスチック容器、ガラスビンなど)
・庭から出るゴミ(芝生や剪定した枝など)
粗大ゴミや危険物は、街中にあるエコステーションに随時持ち込みます。
燃えるゴミと生ゴミについては、各家庭に市から専用のカートが与えられるので、そのカートにゴミを入れ、収集日に舗道の脇に出します。
収集頻度は、燃えるゴミは2週間に1回、生ゴミは夏は週1回、冬は2週間に1回、リサイクルできるゴミは毎週、庭から出るゴミは年4回収集されます。これ以外に、クリスマスツリーを収集する日があります。
私が住む市では、「ボトルデポ(Bottle Depot)」と呼ばれるリサイクル施設があり、飲み物の容器(ペットボトルや缶)を持ち込むと、購入時に支払ったデポジット(保証金)が返金されます。このシステムにより、飲料容器のリサイクル率は高く保たれています。
なお、デポジットは飲み物を買うときに値段にプラスされています(レシートに保証金の額が明記)。金額は、1リットル未満の容器で10セント、1リットル以上の容器で25セントです。
私自身は飲み物を買わないので、ボトルを持ち込むこともありませんが、娘はボトルデポに持ち込むためにボトルをためています。