予約開始1分で満席になるほど人気の片付けサービスを行っている、おうち片付け専門家の香村薫さん。今まで3400人以上の家を片付けてきた香村さん考案の「書き出す片づけ」は、片付けが苦手でリバウンドを繰り返してしまう人や、忙しくて時間がもてない人にこそおすすめだと言います。今回は、「書き出す片づけ」で暮らしが大きく変わった2名の実体験を紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)「書き出す片づけ」とは?
3つのステップに沿って、片付けを進めるのが「書き出す片づけ」。手を動かす前に、まず頭の中で片付けを進めるのが特徴で、まとまった時間がとれない忙しい人や片付けが苦手な人にこそぴったりの方法です。
●STEP1 ゴールを決める
最初に「こんなふうに整えたい」と理想をイメージしましょう。必要であれば片付けたい場所の写真を撮り、その場にある実際の持ち物のボリューム感を頭に置きながら、困りごとや改善点などをノートに書き出していきます。
●STEP2 配置図を描く
STEP1で考えたゴールに向かって、出しやすく戻しやすい配置を考えながら、ものの居場所を配置図に落とし込んでいきます。何度も描き直してあなたらしい配置図を完成させることが、成功への近道です。
●STEP3 片付ける
STEP2までは、ノートを使った頭の中での作業。ようやく、実際にものの出し入れを行います。とはいえ、ここまでで残すものや配置は決まっているので、あとは手を動かすだけで完了! あっという間に片付けが終了します。
散らかったおうちが激変!
「ゴミ屋敷にローンを払っている」とまで言われたり、リバウンドを繰り返していたり……。そんな片付け初心者の自宅が、「書き出す片づけ」で大変身! 今回は、キッチンとリビングをすっきりと片付けた2名のビフォーアフターを紹介します。
“ちょい置きの山”がすっきり! ~Mさん(40歳・埼玉県)のケース
埼玉県に住むMさんは、夫37歳、長男10歳、6歳の双子の長女、二女の5人家族。以前は“ちょい置き”の結果、家の中でなだれが起きるほどものがあふれていました。
「定位置が決まっていなかったので、家のあらゆるところに“ちょい置き”の山ができていました。とくにキッチンがひどく、料理のモチベーションも下がってしまい…」(Mさん。以下同)
そんなある日、旦那さんから「ゴミ屋敷にローンを払っているんじゃない」と言われたことで片付けを決意したそう。
「とにかく夫をビックリさせたい! という一心で片付けを始めました。また、家を建てて10年、常に『片付けなきゃ』と考えている状況から脱出したくて、そういった悔しさやふがいなさといったネガティブな感情が原動力になりました」
凝り性だというMさんにとって、自分のペースで行える「書き出す片づけ」は自分に合っていたと言います。
「実際に片付ける前にものの量を何回も見直したり、配置図を描き直したり…。忙しくても、ノートさえあれば隙間時間で片付けを進めることができるので助かりました。ちょっとした時間を使って、悩みながら片付けを進めたおかげで、納得できる収納ができました。
キッチンが片づいただけでなく、積極的に料理を行うようになったことがうれしい変化です。最近では調味料にもこだわるようになって、健康への意識も高まりました」