育児や家事が落ち着く50代は、ひとり旅を楽しむ絶好のタイミング。ここでは、冬の富山旅行での満喫エピソードをご紹介します。伺ったのは、元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとしても活躍する若松美穂さんです。
すべての画像を見る(全5枚)1泊2日、富山でひとり旅
先日、富山県へひとり旅に出かけました。1泊2日で新幹線の旅です。以前、母や娘とのお出かけで立山黒部を訪れたことがあり、トロッコ電車を楽しんだりしました。けれど、冬の日本海側は未経験。ずっと行ってみたかったのです。また、富山は大好きな友人の出身地。彼女が生まれ育ったところの風を感じてみたかったことも理由のひとつです。
普段関東に住んでいると、雪のニュースを見聞きはしても実際の状況を肌で感じることはありません。現地に赴くからこそ感じることがあるのも、旅の好きなところです。
歩く速度がゆっくりになり、ゆとりが生まれた
駅を降りると一面の雪景色。しかし、人が歩くところはきれいに除雪がされていて、通行に困らないことに感動しました。ありがたく思いつつ、除雪をされた方のご苦労を考えたりも。もしかしたら融雪装置や融雪剤の効果なのかもしれませんが、これも人間の知恵ですね。「思いついた人ってすごい!」と考えながら過ごしました。
そして意外だったのは、青信号の時間が長いこと。隣県の金沢でも同じように感じました。自然と歩くスピードもゆっくりになり、自分の心にゆとりが生まれていく感覚を楽しめます。
●富山の路面電車は「いつも暮らしのそばにある」
個人的にご縁がない路面電車も、興味をもてるもののひとつ。歩行者専用の踏切が下りるわけでもなく、信号と「渡らないでください」という音声案内で、自然とルールが守られることに感動しました。友人曰く「路面電車は生まれたときから、いつも暮らしのそばにあるからね」と。こうして友人との会話が増えることもまた、うれしいことでした。
ひとり旅は興味のあることに集中できる
地元の方のファッションは、靴が違います。滑りにくく、安全で暖かいものを選ばれていて、歩きながらも皆さんの靴に目が行きました。よい意味での小さなカルチャーショックが、ひとつずつ旅の思い出として自分に積み重なっていきます。
私自身、小さなかまくらができるほど雪の降る場所で育ったので、そのころを思い出して懐かしさも感じました。
●「世界一美しい」と言われるスターバックスへ
富山といえば、世界一美しいと言われるスターバックスの富山環水公園店。駅から歩いて行ける距離なので、寒いなかでも歩いて向かわれている方が多くいらっしゃいました。今回は一面雪景色でしたが、冷たい空気のなかのお散歩がとても気持ちよかったです。
ひとり旅は多くを話さない分、自分の興味のあることに集中できます。勝手に感じて楽しみ、自分と会話できるところがひとつの魅力なのかもしれません。