片付けやすい部屋づくりのために、「ものを収納するスペース=定位置」を決めるコツを2段階に分けて解説します。教えてくれるのは、400軒以上の片付けをサポートし、片付けの力についての著書もある整理収納アドバイザー・Fujinaoさんです。

Fujinaoさんポーチ
ものの定位置が決まれば、簡単に片付く!
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ものの定位置の決め方ステップ1:枠を決める

Fujinaoさん私物の皿

たとえば、世の中からお皿がなくなってしまったら、どうなるでしょうか? テーブルの上に置かれたさまざまな料理は雪崩のように崩れたり、液体は広がってテーブルの上で混ざり合ってしまったりしてしまうでしょう。お皿という「枠」があるから、盛りつける量を調整し、ほかの料理と混じり合わずに済むのです。

これは、片付けでも同じことが言えます。家の中も先に枠が決まっていれば、「ここからはみ出す量になったら見直しどき」という目安になります。また、その枠を使用する人が決まっていれば、私物があちこちに点在する状態を防ぐことができます。

●ポイント:だれが使用するスペースか明確にしておく

陣地のイメージ

片付けで決めるべき枠とは、ずばり「だれが使うスペースなのか」ということ。まずは家の中の共有空間と、個人の空間をしっかりと分けましょう。

たとえば、リビングやキッチン、廊下、玄関、トイレなどは共有空間ですので極力私物は置かないようにします。個人の部屋がある場合、私物を部屋に持ち帰ることが基本ルール。

個人の部屋がない場合も、私物を置くスペースは必要です。リビングや寝室、クローゼットの一角などに枠を用意しましょう。この枠が曖昧で、家族それぞれの私物があちこち置かれる状態になると、片付けがスムーズにできなくなってしまいます。