疲れが取れにくくなる50代以降は、毎日の家事をなるべくラクにすませたいですよね。ここでは50代の夫婦ふたりで暮らし、栄養士として病院や施設で働いた経験をもつミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、実践する「小分け家事」を3つご紹介。体力を温存するゴミ出し、料理、お風呂掃除のコツを伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)50代は体力温存が第一。家事は分散させる
本来、いつ行ってもよい家事は「まとめてやること」で効率はアップします。たとえば買ってきた野菜を下処理したり、おかずをつくりおきしたり、洗濯物をたたんだりするのも、1度にやったほうが早いと思っていました。
ですが、50代は体力温存が第一。まとめて行うと疲れてしまいますので、分散させて少しずつこなすように変わりました。
各部屋のゴミは「たまったら出す」
最初は「ゴミ出し当日に、各部屋のゴミ回収」をやめました。本来は収集日の朝に家じゅうを回り、次のゴミ袋をセットするのが合理的ですっきりとします。しかし、当日朝に全部まとめると作業量が増えますよね。なので、各部屋のゴミがたまった時点で部屋から集めるようにしました。燃えるゴミの負担が減り、気持ちもラクになりました。
もしくは、各部屋のゴミの回収を前日の夜に行い、当日は外に持っていくだけにするように分けてもOK。分散させるとラクになり、体調がすぐれない日や疲れているときも負担になりにくいですよ。自分のペースでやってみましょう。
また、わが家は50代夫婦ふたり暮らしなので、ビンや缶などの資源ゴミが少量しか出ません。とくに冬場は1週間で小さなゴミ袋1つしかたまりませんので、無理に毎週ゴミを出さずに休むことも。家事の分散はもちろん、そもそもやることを省くのもアリです。家事の量も家族構成や生活習慣で変化していくものですので、今のベストなラク家事が見つかるといいですね。
料理は一品だけつくりおき。一気にがんばらない
続いては料理の分散です。台所に立ち続けるのは疲れてしまうため、余裕のある日に1〜2品ずつつくっています。あき時間に煮物やあえ物などの副菜、食事前にメイン料理のお肉を焼きつつサラダを盛りつける、といったふうに分けるのがおすすめ。
炒め物や揚げ物、麺類といったできたてがおいしい料理は直前につくりたいですが、煮物などの味や食感が変わりにくいものはあき時間に準備してもOK。
「つくりおき」が数年前にブームになりましたね。まとめてつくるとなると大変ですが、日常的に一品だけでも用意しておくと、食事前の準備がラクになります。
そのほかに「ながら調理」も負担になりにくいです。食後に洗い物をしながら、野菜を切って、その流れで煮物をつくるなど、日々のルーティンに調理を組み込む方法もいいですね。