よい個別指導塾・家庭教師の見極め方

最後に、個別指導塾、家庭教師のよし悪しの見極め方法について説明します。

よい個別指導塾、よい家庭教師に共通しているのは、普段通っている塾の学習を尊重したうえで、子どもたちがそれぞれ抱えている課題に対して的確なアドバイスをする点です。なんだか当たり前のことを申し上げているように感じられる方がいるかもしれません。

個別指導塾講師、家庭教師で避けた方がよいタイプは、メインで通っている塾の講師の指導法や教材にケチばかりつけて、それをわが子の前で口にしてしまう人です。

また、個別塾や家庭教師の大半は、平生メインの塾に通っている中学受験生たちのサポート役です。「合格実績」などを自分の手柄のようにことさらに誇示するタイプの人は、こういう理由で避けたほうがよいでしょう。

けっして慌てず、冷静に判断を

わが子にとっていちばん大切なのは、メインの塾の指導です。それを補完するための個別指導なのです。

いらんことを言われたがために、肝心のメインの塾の指導をわが子が信じられなくなってしまった、懐疑的な目を向けるようになってしまったとしたら、これは本末転倒です。そんなネガティブな気持ちで授業に臨んでしまうと、新たな知識を吸収する器は小さくなってしまうでしょう。

そもそも、ほかを貶めて自分アゲをする講師など、例外なく大した力量はないのです。

中学入試まであと1年となったタイミングだと、本番が近づいてきたという焦りや、模擬試験や過去問演習などでわが子の粗がよりはっきりと見えてくることで不安になるものです。だからこそ、「課金」をすぐに検討されるのでしょうが、決してあわてることなく、ここは慎重に考えていきましょう。

子どもたちは「もの」ではないのです。「これだけお金をかけたのだから、それに見合ったリターンがあるはずだ」とは考えないほうがよいでしょう。

よって、「普段通っている塾の授業に加えて、個別指導塾や家庭教師を併用した方がよいのか?」という問いに対しての正解は、「やみくもに課金するのはNG。まずは塾に相談」です。

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※ この記事は『中学受験、受かるのはどっち?』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております

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