冬は防寒対策のために必要以上にものを増やしてしまいがちです。しかし、ミニマルな暮らしに関する著作が多数あるカナダ在住のブロガー、筆子さん(現在60代)は、防寒アイテムを増やしすぎずないよう工夫しながら、暖かく過ごしているそう。筆子さんが実践しているシンプルな防寒術を紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)寒い冬もスッキリ暮らす!ものを増やさない防寒術
今回は、私が実践しているシンプルな防寒対策を紹介します。私はカナダでもとくに寒い都市に住んでいますが、ものを増やしすぎない防寒を心がけています。
防寒グッズを増やすと暖かさには役立ちますが、収納スペースや管理の手間も増えてしまいます。私の防寒対策の基本は次の4つです。
(1) ものを使わず体の中から温める
(2) 必要最小限のもので暖を取る
(3) グッズを使うときは長く使えるものを選ぶ
(4) 必要な場所だけ暖める
ここからは具体的に取り入れていることをご紹介していきます。
1:「冷えにくい体」をつくる習慣
筋肉が衰えると体が冷えやすくなる、と一般的に言われています。そのため私は服を増やす前に、毎日こまめに体を動かします。
毎朝起きて身支度をしたら、そのまま寝床の上で筋トレやスクワット。こうして朝いちばんに血の流れをよくします。日中は1時間ぐらいスロージョギングか散歩をしていますが、冬場はすごく気温が下がるし、路面も滑りやすいので、自宅でミニトランポリンやステッパーを利用することも多いです。
普段仕事をするときはスタンディングデスクを使って、座りっぱなしにならないようにしています。スタンディングデスクを使えば立った姿勢からすぐに歩いて、体を動かせるので、日中の運動量を増やすことができます。
YouTubeを見ながらスクワットをしたり、かかと上げをしたりと、ながら運動もよくしています。
2:最小限のアイテムで効果的に暖まる
洋服や防寒グッズなども最低限のものを活用し、効率よくまわしています。
●重ね着
私の防寒の基本は「重ね着」です。たとえば、厚手のアウターを着るよりも、薄めのものを何着か重ねる方がずっと暖かいです。
ベースは、綿のTシャツ+綿のレギンスで、これは1年じゅう同じ。気温に応じて、この上にさらにTシャツや綿のパーカー、もっと寒くなったらダウンジャケットを着ます。足元は、レギンスの上にゆったりしたジーンズを重ねれば、外も問題なく歩けています。
●防寒グッズ
以下のアイテムを厳選して使っています。
<ネックウォーマー(バフ)>
メリノウールのものを使用。長い筒状になっているので首だけでなく、頭にかぶせてニット帽のように使ったり、口元を覆ったり、ヘアバンドとしても使え、寒い季節には本当に重宝しています。
寒い日は室内でも使っています。スカーフやマフラーは巻いているとほどけてきてストレスですが、ネックウォーマーなら激しい運動をしても落ちないので使いやすいです。
<ニット帽と手袋>
バフがあるので、ニット帽は春や秋にも使える薄めのものを使っています。手袋は暖かい日は指先が出せるもの、寒い日はミトンを使用。本当に寒い日は5本指の手袋だと指が冷たくなるため、ミトンは欠かせません。
●室内ではひざかけ
カナダはセントラルヒーティングが一般的。私は涼しめが好きなので室温は低めに設定しています。いつもの服装に薄いパーカーやカーディガンを着れば大丈夫ですが、下半身が冷えるときは薄いひざかけを腰に巻いています。