家族それぞれ食事をとる時間がバラバラでも、冷蔵庫の中身をムダにせず使いきれて、すっきり片付く整理術を紹介します。夫と娘との3人暮らし、整理収納アドバイザーの木村充子さん(現在50代)のケースです。家族間で起きたトラブルをきっかけに冷蔵庫の中身と整理方法を見直し、食事の支度もラクになったというアイデアについて語ります。
すべての画像を見る(全6枚)家族の食事時間がバラバラで、冷蔵庫の中身が余りがちに
現在わが家は、仕事柄帰宅が遅くなりがちな50代の私、自宅で仕事をしている60代の夫、大学生の二女の3人暮らしです。週に3回ほど夫か私の手の空いている方が夕食をつくって一緒に食べて、それ以外は家族それぞれ個別に食事をとっています。
夫には持病があり、塩分摂取量やコレステロール値の管理が必要です。また、外食の多い次女は野菜の摂取量が不足してしまっているのではないかと気になっていました。そのため以前は、家族が別々に食事をとるときも、栄養のバランスが偏らないようにと私がつくりおきを用意していました。
休日に時間をかけて野菜中心のつくりおきを何品も仕込み、食べきってほしい日付をラベリングしてから冷蔵庫に保存。しかし、お互いに遠慮しあって期限内に食べきれなかったり、反対に自分が食べようとしたタイミングでほかの家族が食べてしまっていた、といったトラブルになることも。
せっかくのつくりおきも、食事をとる時間がバラバラだとかえってストレスの原因になるとわかり、現在はやめました。
つくりおきのかわりに常備するようになったもの
そこで私がつくりおきのかわりに常備することにしたのが、洗ってちぎってからサラダスピナーに入れた葉物野菜と、冷凍野菜です。
葉物野菜は、水気をしっかりきって保存すれば翌日もシャキシャキ。毎食サラダを食べる夫が管理を担当しています。冷凍野菜は、野菜の価格が高騰しても価格の変動が少なく、「早く食べきらなきゃ」というプレッシャーも軽減できるので気に入っています。
サラダやスープに入れればすぐに食べることができるので、夫や娘も自分のペースで手軽に野菜を摂取できるようになり、お互いにストレスもなくなりました。
「自分専用カゴ」をつくり、家族それぞれが食材を管理
食材は、家族それぞれが必要なものを買い、買ってきたものは自分のカゴに入れて管理しています。そのため、私が管理する食材の量が大幅に減りました。また、うっかりほかの家族が買ってきたものを食べてしまうこともなくなりました。
個別包装のヨーグルトなどをまとめて購入したときは、冷蔵庫に入れるときにそれぞれのカゴに振り分けています。