暖房機器の効果を高める組み合わせ

では、家の中の温度を効率よく一定の温度に保つためにはどうすればいいのでしょうか?

「暖房効果を高めるうえで忘れてはいけないのが、『機器・家・人』の組み合わせです。暖房で『どこのエリアをどれくらいの温度にしたいのか?』ということを考えましょう。

たとえば、エアコンやファンヒーターは、部屋全体を暖めることができますが、ハロゲンヒーターなどは局所的に暖めるくらいの熱量なのです。また、オイルヒーターや床暖房などは、高気密高断熱が前提で快適に部屋全体を暖めることができます。

ちなみに、ハロゲンヒーターやオイルヒーターなど、電気エネルギーを熱に変える製品は最大でも1500W程度の出力。これはヘアドライヤーの『強』モードとさほど変わらない熱量なので、局所的に身体を温める、もしくは高気密高断熱の住宅で使わないと効果が発揮しづらいのです。

しかも室温が安定していないと、本体にも負担がかかる。だから、暖める場所や機器ごとの特性に合わせた適材適所で使用するのがおすすめです」