だれのためでもない「私だけの旅」を楽しんでみませんか? そこでおすすめなのが、大分県北東部にある「国東(くにさき)半島エリア」。温泉やグルメのほか、歴史・文化、大自然、現代アートも堪能できることで、今注目を集めています。ひとり旅初心者から上級者まで満足できる、国東半島エリアの魅力を詳しくご紹介します。

峯道ロングトレイル
大人のひとり旅におすすめ!国東半島ガイド(写真は峯道ロングトレイル)

大人が楽しめるスポットが大充実の「国東半島」

マップ

大分県の国東半島エリアは、周防灘に突き出した丸い半島で、国東市、豊後高田市、杵築市にまたがり、半島のつけ根の部分には、宇佐市や別府市があります。

国東半島は海と山に囲まれた自然豊かな地で神仏習合文化の発祥の地としても知られ、日本のルーツを垣間見られる独自の文化が育まれてきました。また、近年は自然や文化と融合したアート作品が各地に点在し、「現代アートの宝庫」として新たな魅力を生み出しています。もちろん、大分と言えば温泉や海の幸、山の幸グルメも大充実。そう、大人にうれしいスポットがそろっているのです!

また、国東半島には大分空港や竹田津港などがあり、本州からのアクセスが便利なところもうれしいポイント。北九州、福岡空港からも車で2時間程度です。

早速、国東の魅力とスポットをポイントで6つご紹介します。

1:国東六郷満山寺院巡りで心静まる時間を過ごす

宇佐神宮
宇佐神宮。参拝無料

今からおよそ1300年前、神と仏が複雑に絡み合う独特の文化が、国東で生まれました。当時あった6つの郷に分布される天台宗系の寺院をまとめて六郷寺・六郷満山と呼びます。

その中で、ぜひ訪れてほしいのが、「宇佐神宮」。国東の六郷満山を開いた仁聞菩薩は、神仏習合を広めた八幡様の化身とされています。宇佐神宮はその八幡様が祀られており、全国に4万社あまりある八幡社の総本宮として崇敬を集めています。

ご鎮座1300年という大きな節目を迎える今年は、数多くのイベントが実施される予定。とくに4月から5月と9月から10月にかけては奉祝行事が多く執り行われ、ゴールデンウィーク(2025年5月3日~5月6日)には国宝に指定されている本殿の特別拝観も行われます。

蓮華山 富貴寺
蓮華山 富貴寺。拝観料大人500円(雨天時は拝観中止)

また、国宝指定されている「富貴寺大堂」も圧巻。九州最古の木造建築物で、本尊の阿弥陀如来を収める阿弥陀堂は平安末期(12世紀後半)に建立。平安時代にタイムスリップした感覚を楽しめます。

足曳山 両子寺
足曳山 両子寺。拝観料300円

「両子寺」の千手観音菩薩は不老長寿・子授けの観音様として広く信仰されています。山門にある仁王像が有名で、豊かな自然を体験できます。

現在、宇佐神宮も含む霊場巡りとして31の寺が結ばれています(「31霊場巡り」)。上記をはじめとした霊場数か所を巡る定期観光バスも運行しているので、ひとりでも効率よく訪問できます。

2:「鬼は福をもたらす」日本遺産の文化に触れる

天念寺 修正鬼会
天念寺 修正鬼会(しゅじょうおにえ・豊後高田市)。春を前に僧侶と鬼が中心になって行う、伝統行事。鬼は地元では「鬼さま」と呼ばれている

「鬼」は古来より不思議な法力を持つ存在として僧侶達の憧れの存在だったため、六郷満山のほとんどの寺では鬼会(おにえ)面がつくられ、鬼に祈る文化が花開きました。そのため、国東では鬼は幸せを届けてくれる「長年の友」として親しまれています。

鬼会面
成佛寺 鬼会面(国東市)。鬼会で使われる鬼の面

行く先々で目にする、たくさんの鬼の面のユニークな表情にも注目してみて。

3: 地元の人との交流や地域の暮らしを「体験」できる

農家ランチ
原木しいたけ収穫&農家ランチが体験できるプランも人気。地元産のおいしい食材を堪能しながら、暮らすような旅ができる。1人8800円

国東には、“ここ”ならではの、歴史・文化・伝統・そして食をテーマにした体験プログラムやアクティビティ・プランが満載!

地元の人との交流を楽しんだり、本格的な座禅や写経体験で仏教の世界に触れたりと、好奇心や探求心を満たせる一味違った旅の形を楽しめます。

 国東でできる「特別な体験」を詳しくチェック!

4:大正ロマンを感じる宿でひとり静かに過ごす

宿
創業は大正11年。大正ロマンを感じさせる風情たっぷりの佇まいで女性人気も高い。1泊2食つき33000円~

ひとり旅だからこそ、こだわりたいのが宿! さまざまな宿泊施設がそろう国東エリアでピックアップしたのは、国東温泉の「海喜荘」。海を望む立地にある割烹旅館で、落ち着いた時間を優雅に過ごせます。

食事

食事は季節ごとに旬の食材を使用し、フグやカニ 、カレイ、佐伯の生マグロ、豊後牛など、新鮮な地元の食材を堪能できます。

温泉

無色透明でやわらかな湯は、美肌効果にも定評が。浴場からの眺望も人気があります。

5:街中に馴染む現代アートにうっとり

Kunisaki House
レイチェル・ホワイトリード作 「Kunisaki House」。鶴川地区にあった木造民家の内部にコンクリートを流し込み、型取りをして製作

国東半島は日本でも屈指の現代美術スポット。市内のさまざまな場所に現代アート作品が設置されています。

息吹
島袋道浩作「息吹」。来浦海水浴場に、使われなくなった外灯を作品に。日没を迎えると、人が息をするように明滅を繰り返す

アートを入り口に、国東半島の歴史や豊かな魅力を体感してほしいという願いが込められ、国内外のアートファンも注目する取り組みになっています。

6:質の高い地酒と地元グルメのコスパのよさに感動

太刀魚丼
名物の「太刀重」1500円(銀たちの郷)

海の幸、山の幸どちらも豊富で、まさに食材の宝庫とも言える国東エリア。活きのよい太刀魚やタコには定評がありコスパよく新鮮な食材を楽しめるほか、地元ならではの名物メニューも豊富。地元の人にも人気な「太刀重」は太刀魚のかば焼きを豪快に盛りつけたお重で、ふわっと軽い食感と、うまみたっぷりの味わいにハマること間違いなし! 春と秋の2回新そばが味わえる豊後高田そばもマスト。

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国東で特別な「ひとり旅」体験を

宇佐鳥居

すぐにでも行きたくなる、魅力的なスポットがめじろ押しの大分・国東エリア。見て、触れて、学んで、思いをはせて…。大人のひとり旅にふさわしい場所と言えそうです。1300年前から続く最高のパワースポットで、特別なひとり時間を過ごしましょう。

 国東半島への旅に関する詳しい情報はこちら

問い合わせ先:大分県東京事務所(おんせん県おおいた課) 03-6771-7013