家計簿、「つけたいけど続かない」「なにに使ったか覚えていない」「金額が合わなくてイライラ…」などの理由で諦めていませんか? 「家計簿は1円単位で合わせなくていいんです!」と話すのは、ESSEのオリジナル家計簿の開発者で、30年以上つけ続けているA井。ここでは、ESSE家計簿の魅力と併せて、A井流の家計簿との上手なつき合い方、続くつけ方を語ります。

家計簿
歴代のESSEオリジナル家計簿。2025年版はムーミン、スナフキン、リトルミィが目印
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ESSEオリジナル家計簿とは?

ムーミン家計簿

創刊43年、ESSEの新年号(12月発売)の定番付録のオリジナル家計簿。読者からも、「つけやすくてお金が貯まる」と毎年好評の人気シリーズなんです。今年はムーミン、スナフキン、リトルミィが目印。まずはその特徴を簡単にご紹介。

※ 家計簿は通常版のみの付録です。

●書きやすい記入欄で無理なく続けられる

毎月の記入欄
毎月の記入欄

記入欄が大きいから、月の合計収入、前月からの繰越金、合計支出が見やすいと好評。

週ごとの支出記入欄
週ごとの支出記入欄

1週ごとの支出も細かく書き込めます。

●1年間の収支がひと目でわかるまとめページ

1年間の支出まとめ
1年間の支出まとめ

 

年間のお金の流れがわかる年間収支表つき。翌年の予算計画にも役立ちます。

 

1年間の支出まとめ拡大

「1年間の支出の内訳」のうち、白地の部分は水道光熱費や食費、生活雑費、外食費など、やりくり次第で引き締められる支出を書き込む欄。白地の部分だけでも書き込んでおくと、ムダづかいがどこにあるかすぐにわかる仕組みなんです!

●便利な医療費領収書ポケットつき

医療費領収書ポケット
医療費領収書ポケット

大切な医療関係の領収書をまとめて保管しておけば、医療費控除の申告時に便利です。

それでは、30年間ESSE家計簿をつけ続ける、開発者A井が続く家計簿のコツを詳しく解説!

家計簿は1円単位で合わなくたっていい!

家計簿をつける男性
A井が使っているESSE家計簿

家計簿をつけるのが苦手な人、すぐに挫折してしまう人は、レシートを見ながらあるいは電子マネーの管理画面をチェックして、「支出した金額を記録する」ことばかりに目が行っていませんか?

家計簿をつけるのが苦手な人、すぐに挫折してしまう人は、レシートを見ながらあるいは電子マネーの管理画面をチェックして、「支出した金額を記録する」ことばかりに目が行っていませんか? 日々の支出を記録し、残金を把握することは意味があることです。実際、30年前にエッセ家計簿をつくり、つけ始めた数年の私はそうでした。

「1円が合わない、どうしてだろう?」とうなっては妻に「なにをうなっているの!!」と怒られていました。しかし、慣れてくると1円違ったって暮らすことができないわけではないと感じるようになります。1円たりないからって、これからの人生に影響が出るわけじゃあるません(笑)。

家計簿は「日記」と思ってつける

では、家計簿をつける意味は何でしょう?

私は【お金を糸口に毎日のことを記録する“日記”】と考えます。今日だれと会った、どこで昼ご飯を食べた、ネット通販で冬支度の衣類を通販で買った…。これらをお金という文字で記録していると思ってみてはどうでしょう。

これなら、多少抜け落ちたりしていても(残金が財布と一致しなくても)気にならないと思います。一日を振り返り、今日はなにをしたかと考え、明日の予定を考えるついでに、今日の行動を記録する…そんなラフな感覚でつけるのでも十分にいいと思います。

たとえば、私の場合、ある時期は食生活の偏りを注意するために、昼食代は「昼食700円(〇〇食堂)」と食べたお店を書いていた時期もありました。

続けるためには1日10分、記録する時間帯を決めておくといいと思います。私は夕食後のくつろぎタイムです。

年間の集計がこれからの人生に役に立つ!

毎日の記録も大事ですが、年間で支出をまとめていますか? これ、じつはとても重要です。100円単位、1000円単位でもかまいません。

1年間の支出まとめ拡大

ぜひ支出を1年単位でまとめてみてください。これがなぜ重要か、それは老後資金にはいくら用意すればいい? 子どもの教育費はいくら覚悟していればいい? このようなライフプランを立てるうえで、年間の支出、とくに基幹となる食費・生活費・交通費・通信費などの支出額を知っていると「老後のためはいくら用意しておけばいいか」とプロに聞いたときに(ほぼ必ず聞かれます)、すぐに答えられます。

もちろん、年単位でのムダづかいを知ることにもなります、前月と比べたりすると、その月はなんでこれだけ使ったんだっけ? と振り返るきっかけにもなります。私は除夜の鐘を聞きながらエクセルの集計表で集計しています。その集計表だけを残しておけば十分ともいえます。今年の集計は来年、そして未来の指標です。

使途限定の家計簿は家族を、自分を知る手がかりに

家計簿は、なにも家庭全体のお金を記録する必要はありません。子ども費、食費、自分の趣味費など記録する分野を限定してつけるのもいいでしょう。

子ども費なら、おむつ代、ミルク代に始まり、おもちゃ代、給食費、学費、塾代、洋服代、通信費…と子どもの成長とともに、書き込む内容が変わってくるでしょう。20年つけたら…子どもの成人や結婚祝いにプレゼントするときっと喜ばれると思います。ケータイ写真をシールで貼ったりすると、家計簿がカラフルに楽しくなります。

自分の趣味なら、家庭農園の土や栄養分、道具代など…。自分オリジナルのテーマでつけると、長続きしやすく、上手なお金の使い方がわかってくると思います。

家計簿は過去の記録。そして、未来へのナビゲーション

いかがでしょうか。家計簿は過去の自分の記録であると同時に、それをどう読み込むかもポイント。感じるところがあれば、未来への道しるべにもなってくれます。そう考えると、1円単位でイライラするなんて、もったいない。もっと気軽に、未来の自分への記録と思ってつけるのをおすすめします。

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