料理を毎日楽しく続けるうえで大切なことは、力の入れどころと抜きどころのメリハリです。忙しいときは、電子レンジを活用したり、洗い物を減らしたり…存分にラクをするべきと、料理家・インテリアデザイナーの行正り香さんは話します。そこで今回は、行正さんに 絶品手間抜きレシピを教えてもらいました。
トマトとツナのスパゲティ&リンゴとグリーンのサラダ
このパスタソースは、炒める手間も煮る手間もいらず、チンするだけ。なのに、レンジでつくったとは思えない味に仕上がるちょっと自慢の一品。
コツは、つぶしたホールトマト缶を大きい耐熱容器に入れて、ラップなしで計20分チン!
これで水気が飛んで、煮つまった感じになるのです。朝、ここまでやって出かければ、夕食づくりは簡単。家に帰ったら、ソースにツナ缶と生クリームを入れてチンし、ゆでたパスタを入れてあえるだけなので、おなかをすかせた子どもたちを待たせません。
主役のトマトとツナは、どちらも缶づめですから冷蔵庫になんにもないときにもオススメ。生クリームは、なければ入れなくても、それはそれでさっぱりした味に仕上がります。
もうひとつ、このソースが便利なのは大きなグラタン皿など洋風の器なら、ソースをつくった器にパスタを入れてあえ、そのままテーブルに運べること。洗い物がひとつでも減ると、料理も少しだけラクになりますよね。
サブは、リンゴとグリーンのシンプルサラダ。あればイタリアンパセリをぜひ混ぜてみて。このハーブは飾りではなく、野菜としてたっぷり加えてもおいしいのです。冷やした白ワインと一緒にいかがでしょうか。楽しい夜の始まりです。
●トマトとツナのスパゲティ
鍋、フライパンいらずのパスタソース。ソースをつくっている間にパスタをゆでるので、忙しいときにぴったりです。
【材料(4人分)】
- パスタ(1.9mm) 280g
- トマト缶(ホール状) 1缶(400g入り)
- A[オリーブオイル大さじ1 塩、砂糖各小さじ1/2 ニンニク(好みで・すりおろす)少し]
- ツナ缶(油漬け) 1缶(80g入り)
- 生クリーム 1/4カップ
- 塩 適量
- ルッコラ(あれば・千切り) 10本
- パルメザンチーズ(すりおろす) 適量
- 粗びきコショウ(黒) 少し
【つくり方】
(1) 大きなグラタン皿か耐熱ボウルにトマト缶を缶汁ごと入れ、フォークでつぶし、Aを加えてラップをかけずに電子レンジで15分加熱する。
(2) (1)を一度かき混ぜ、再び5分加熱し、油をきったツナ缶と生クリームを加えてざっと混ぜておく。パスタがゆで上がる直前に再び3分加熱する。
(3)鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、パスタを表示時間より1分ほど短くゆで、水気をきって(2)のソースであえる。器に盛り、ルッコラをのせてパルメザンチーズ、コショウをふる。
●リンゴとグリーンのサラダ
リンゴとレタスのさっぱりサラダ。濃厚パスタとの相性抜群です。
【材料(4人分)】
- リンゴ 1/2個
- サニーレタス 2枚
- A[マヨネーズ、オリーブオイル、レモンの絞り汁各大さじ1 砂糖小さじ1/2 塩小さじ1/3 ショウ(好みで)少し]
- イタリアンパセリ(あれば・茎は除く) 適量
- ピンクペッパー(あれば・砕く) 少し
【つくり方】
(1) ボウルにAを合わせて混ぜておく。
(2) リンゴは皮をむき、ひと口大の薄切りにする。サニーレタスは食べやすくちぎる。
(3) 食べる直前に(2)のリンゴとレタス、イタリアンパセリを(1)のドレッシングであえる。器に盛って、ピンクペッパーをふる。