寒暖差が激しい時期は、注意していても体調を崩してしまいがちです。そんなときは、みそ汁に体の不調を整える具材をプラスすれば、手軽に体調管理が可能です。ここでは、医師の石原新菜さん監修、管理栄養士の岩崎啓子さんによる「冷え」対策みそ汁レシピを2つ紹介します。
※ 岩崎啓子さんの「崎」は、正しくは「たつさき」です
「冷え対策」みそ汁レシピ2つ
冷えは代謝が悪く体温が上がらないことや、血行が悪いことが原因で起きることが多いといわれています。タンパク質は、体温などをつかさどる自律神経を調節する働きがあり、冷え性の改善には大切。また、辛味成分のカプサイシンで代謝を上げるのもよいでしょう。
血液をつくることも体温上昇につながるので、鉄の補給も心がけて。ビタミンCと一緒にとると吸収がよくなり、ショウガの香り成分のジンゲロール、納豆のナットウキナーゼは血行をよくする働きがあるので積極的にとりましょう。
●おすすめ食材
・タンパク質→卵、納豆、油揚げ
・鉄→アサリ
・ビタミンC→カリフラワー
・アリシン→タマネギ、万能ネギ、長ネギ、ニンニクの茎
・カプサイシン→赤唐辛子
・ジンゲロール→ショウガ
・ナットウキナーゼ→納豆
●納豆と万能ネギのみそ汁
納豆に含まれるナットウキナーゼには、血流をよくする効果も!
【材料(2人分)】
- 納豆 2パック
- 万能ネギ 1/2束
- だし汁 2カップ
- みそ 大さじ1
【つくり方】
(1) 万能ネギは2cm長さに切る。
(2) 鍋にだし汁を入れて中火にかけ、煮立ったら(1)、納豆を加えてさっと煮る。
(3) みそを溶き入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
[1人分100kcal]●タマネギと落とし卵のみそ汁
タマネギのアリシンが血流を促進。卵のタンパク質と合わせて体温上昇を。
【材料(2人分)】
- タマネギ 小1個
- 卵 2個
- だし汁 2カップ
- みそ 大さじ1
【つくり方】
(1) タマネギは7mm幅の薄切りにする。卵は1個ずつ容器に割り入れる。
(2) 鍋にだし汁、(1)のタマネギを入れ、フタをして中火にかけ、煮立ったら弱火でタマネギに火がとおるまで煮る。
(3) みそを溶き入れて(1)の卵を落とし入れ、フタをして好みのかたさに火をとおす。
[1人分116kcal]※ カロリー値はすべて1人分です。タンパク質量はカロリー値が1人分の場合は1人分を表記しています
※ 計量単位は1カップ=200cc、大さじ1=15cc、小さじ1=5ccです
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