ESSEフレンズエディターで住空間収納プランナー、整理収納アドバイザーの御園生梓さんによると、「家づくり」で後悔している人の相談で多いポイント1位が間取り、2位が収納。今回のテーマは、収納の後悔について。その原因の多くは、「持ち物を把握していないから」。家を建てたり、賃貸の物件選びにも応用できる、失敗しがちな収納について紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)収納がたりない問題の解決策は、持ち物の量を把握すること
住宅デザイナーの御園生梓です。10月からESSEフレンズエディターとして家や暮らしにまつわる記事を書かせていただくことになりました。どうぞ宜しくお願いします。
家づくりで失敗する原因のひとつは、自分の持ち物の量がわかっていないこと。「このくらい収納があればたりるかな」と感覚的に収納サイズを判断してしまうことで、実際は持ち物より少ない収納量しか設計していなかった! という悲劇が起こります。
案外、自分の持ち物がどのくらいあるのか、わかっていない方が多いのです。新居なのに後悔したくないですね。家づくり、家選びの際に、確認しておきたい3つの収納について紹介します。
1:家族全員で何足?将来、子どもの靴はどのくらいか確認
想像してみてください。今、ご自身の靴を何足持っているか即答できますか? 男性はわりとすぐに答えられる方が多いです。しかし女性は、パンプス、スニーカー、ブーツ、サンダル、レインブーツ…と種類が豊富で、ご自身の靴の数を把握できていない方がとても多い。
また、幼児期の子どもの靴は小さくてかさばりませんが、将来的には親と同じくらいのサイズ、量まで増加します。将来的な靴の増加を見込んで、新居の靴箱が適当なサイズになっているか確認しておきましょう。
2:洋服の量はクローゼットのハンガーパイプの長さに収まるかを確認
クローゼットのサイズも要注意です。ハンガーパイプの長さは今の住まいと同じ、またはそれ以上に長くなっていますか? 現状より短い場合、入居したその日から「洋服が全部かからない!」なんてことに。現在使っているハンガーパイプの長さと図面の長さを比較すると安心です。