住宅ローンは繰り上げ返済するとおトクだといいますが、その分貯金した方が安心という人も多いのでは?
なにかあったとき、頼りになるのは確かにお金…。繰り上げ返済するのと貯金を増やすのと、どっちがおトクなんでしょうか。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに聞きました。

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将来、安心するためにおトクなことをしておきたい!
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住宅ローン、繰り上げ返済するVS繰り上げ返済分を貯金。どっちがおトク?

●利息節約効果は大! 繰り上げ返済する方がおトクです!

住宅ローン返済の例
※上の表は借入金2000万円、金利1%、35年ローン、元利均等返済の場合 ※表の緑枠の3回分の元金12万371円を繰り上げ返済すると、利息が約4万9000円(10〜12回目の利息分)節約できることに

繰り上げ返済した場合に節約できる金額を上の表を例に説明しましょう。

たとえば、9回目まで返済した時点で、10~12回目の3回分の元金(12万371円)を繰り上げ返済したとします。繰り上げ返済金はすべて元金の返済にあてられるため、12万371円が返済され、本来なら払うべきだった3回分の利息分である約4万9000円が節約できることになります。

繰り上げ返済額を増やせば、節約できる利息はさらに増え、おトクも大きくなります。このように、繰り上げ返済は貯金や投資よりも確実におトクということが言えます。

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とはいうものの、繰り上げ返済したせいで貯金がなくなってしまうのも不安なものです。

残しておくべき貯金額は、家を買ったあとの貯蓄ペースによって異なりますが、以前と同じように貯蓄できる場合は100万円〜200万円が目安です。ローン返済や固定資産税などで家計が苦しくなり、貯金ペースが落ちた場合は300万円〜400万円の貯金を確保しておきましょう。

結果、貯金はある程度残す必要はありますが、繰り上げ返済した方がおトクといえるでしょう。