炊飯器は便利ですが、手放してみるとキッチンのスペースが有効活用できて、手入れもラクになるなどメリットも。ここでは、「ESSEフレンズエディター」で整理収納アドバイザーの宮入京子さん(現在50代)のケースをご紹介。炊飯器を手放したきっかけや、米の管理方法などについて語ります。

宮入さん鍋炊飯
炊飯器を手放して気がついたメリットは?
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炊飯器を手放しても、意外と困らなかった

子どもが育ち盛りの頃は毎日ご飯をたくさん炊く必要がありました。お米も10kg単位で買うことが多く、自動でご飯が炊ける「炊飯器」と、大袋から流し込んで使う「米びつ」がとても役に立ちました。ですが今は家族が少なくなり、ここ数年は炊飯事情がかなり変わってきました。

宮入さん鍋炊飯

あるとき炊飯器が壊れてしまい、しばらく鍋炊飯をしてみて、その間に新しい炊飯器を探すつもりでした。すると1日目から、鍋炊飯の意外な手軽さに驚きました。なんと20分でふっくらおいしいご飯が炊けたのです。さらにおこげもできて感動しました。

それがきっかけで、炊飯器は本当に必要なのか冷静に考えてみることに。ちょうどその頃から家族のライフスタイルが変わり、みんなでそろって炊きたてのご飯を食べる機会は少なくなり、炊いたらすぐ冷凍し、食べたいときに電子レンジで温めることが多くなっていました。保温機能も、電気代節約のため使っていませんでした。

そしてもし炊飯器がなかったとしたら、ほかの家電を置くスペースもできると考え、炊飯器を買い替える必要はないという判断に至ったのです。

今思うと、炊飯器のまわりやコードについた米粒やホコリで掃除の手間が増えるし、フタを分解して洗うのもおっくうに感じていました。現在は週に2、3回ほど鍋炊飯をして、余ったご飯は冷凍しています。

炊飯器なしの生活から3年経ちますが、好みのやわらかさになるように炊き方を研究するなど、鍋炊飯を楽しんでいます。年齢を重ねて暮らしがコンパクトになっている私は、もうこの先、炊飯器を買うことはないと思います。