女性に多い「乳がん」。検査で一度石灰化が見つかってから不安を感じている読者のお悩みを、産婦人科専門医の高尾美穂先生が解決します。乳がんのリスクが高い人やセルフチェックの方法を聞きました。

胸を気にする女性
乳がんが不安…(※画像はイメージです)
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読者のお悩み:乳がん検診で石灰化を発見。良性でも不安が残ります

乳がん検診で不安になる女性イラスト

乳がん検診で石灰化がみつかりました。右カテゴリー1、左カテゴリー2で、ともに「再検査なし」で良性でしたが、このまま放っておいていいか不安です。日々の生活で気をつけるべきことを知りたいです。(Iさん・49歳)

高尾先生の回答:セルフチェックと、2年に1回のマンモグラフィをお忘れなく

高尾美穂先生イラスト
産婦人科専門医の高尾美穂先生

女性に多い「乳がん」。レディースクリニックのなかにはマンモグラフィや超音波(エコー)検査ができるところもありますが、乳がんの検査や治療を行うのは乳腺外科で婦人科ではありません。今回の相談は私の専門外ですが、大切なことなので一般論としてお話をしますね。

相談者さんが検診で発見された「石灰化」とは、乳腺内にカルシウムが沈着した状態のこと。石灰化は乳がんでも確認されるため不安になりますが、約8割は良性です。診断結果はカテゴリー1〜5に分類され、1は「異常なし」、2は「良性」で、3以降でなければ問題ないとされています。相談者さんの場合、医師から「再検査なし」と言われているので、それほど心配する必要はないでしょう。