気温も落ち着き、秋服ファッションを楽しみたい季節です。でも、うっかり衝動買いをしてしまうと、気がつけばクローゼットがパンパンということに…。50代で片づけをし、クローゼットをすっきりさせたという整理収納アドバイザーの原田さよさんは、「買い物の仕方」を変え、リバウンドしなくなったと語ります。服を余分に増やさないコツを教えてもらいました。

タンス
わが家の衣類収納の一部です
すべての画像を見る(全3枚)

ようやくやめられた服の衝動買い

昔の私は、服の衝動買いをしてよく失敗したものです。いざ増えすぎた服の捨て活を始めてみたら、3年近くもかかってしまったため、それからは買い物の仕方を見直すようになりました。

捨て活を終えた後でわかったのは、手放すのは大変だということと、服にはその人に合う適量があるということでした。適量とは、クローゼットやタンスに余裕をもって納められ、自分が持っている服を把握できるほどの量です。私の場合、フォーマル服を含めて45枚前後がちょうどよく、このくらいだとどの服もまんべんなく活用できます。

新しい季節に好きな服を着たい気持ちは残っているけれど、どの服も活用できている状態が私にとってはもっとも満足度が高いので、買い物の仕方に気をつけながらおしゃれを楽しめるようにしています。

NGな服の買い方5つ

私が、反省している服の買い方は次の5つです。気をつけるようになってからは、衝動買いはなくなりました。

●(1)同じものがたくさんあるのに、把握せずに買ってしまう

たとえば同じ白のカットソーでも、素材や縫製によって長もちするものとそうでないものがありますね。分かっているはずなのに、白いカットソーが元々好きだった私は、買いやすい値段になっているのを見かけると、つい買っていました。

50歳で服を整理しはじめたときに、白いカットソーだけで10枚以上はあるのに、着ているものはその半分もなかったことに気づきました。そのとき改めて、買い物の仕方を見直そうと誓ったものです。

●(2)クローゼットのどの服と合わせられるかを考えずに買ってしまう

アウター

今の時季だと、秋のアウターが出そろってきている頃でしょう。昔、コーディガン(コートとカーディガンの中間のような衣類)が流行った頃に、素材もデザインも価格帯もちょうどいい1枚を見つけて買ったことがありました。店頭でコーディネートしてある様子がすてきで…。

ところが、私がもっていた服はどうもその衣類とは合わない、羽織ってもちぐはぐな感じがしました。それ以来、外で服を買うときは、わが家のクローゼットのなかを思い出しながら、選ぶようになりました。

●(3)どこに着ていくかを考えずに買ってしまう

若い頃は、着ていく場所があちこちにあったけれど、今はそれが減ってきました。それでも私は、いまだに、服だけ見て気持ちがあがり、買ってしまいそうになることがあります。夢がないようにも思いますが、新たに服を買うなら、「どこに着ていく服?」と自分に聞いてからにしています。

●(4)自分の体型に合うかどうかを考えずに買ってしまう

以前は、「これが好み」という理由が最優先で買っていましたが、骨格診断(3タイプ)を受けてからは、自分の体型に合うかどうかを見るようになりました。もちろん、好きな服を堂々と着ていたいという思いもありますが、自分の骨格にあうデザインの服を着ているほうが、お得だと思うようになったのです。

骨格に合う服なら体型カバーがかない、スタイルもよく見えると分かったので、今は、自分の好みも入れつつ、まずは体型に合う服かどうかを考えられるようになりました。

●(5)体にフィットし、着脱しやすいかチェックせずに買ってしまう

窮屈な服を買うのをやめました

袖ぐりが窮屈で失敗した、ということが、50代の半ばあたりから増えてきました。肩から腕、腕から脇にかけての肉のつき方が変わり、タプタプするようになってしまったからです。袖ぐりが狭いと腕を動かしにくいだけでなく、身体が硬くなったせいか着脱もしにくくなったので、袖ぐりの余裕は必ずチェックするようになりました。