映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来しながら生きる、コーダの主人公を演じた吉沢 亮さん。今回は吉沢さんに、撮影の裏話や暮らしで大切にしていることなどお話を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)ゲームやマンガに触れる時間は欠かせません
「今回ご一緒した呉美保監督の作品は、どれも登場人物の背景まで見えてくるような生活感があって、そこが素敵なんです。とくに子どもたちの演技は、どうやって演出してるんだろう? と思うほどお芝居には見えない生々しさがあって。だから今回もうそには見えないよう、そこに息づいたひとりの人間として演じないと、と思っていました」(吉沢さん、以下同)
主人公・大は、耳のきこえない両親のもとに生まれ、自身は耳のきこえる子ども「コーダ」として育った青年。母を守りたいと思いながら、ときに母を傷つけてしまう彼の葛藤が繊細に描かれています。
映画の舞台となった、宮城県の塩竈(しおがま)市。ゆっくり町を歩く時間はなかったそうですが、港町ならではの海の幸を楽しむことはできたそう。
「撮影場所の近くに、おじいちゃんがひとりで握っているお寿司屋さんがあったんです。ランチに行ったらすごくおいしくて、値段も手頃で量もたくさんで。本当にいい町だなぁと思いました(笑)」
忙しい日々が続いても、現場を離れれば「役を引きずることはない」ときっぱり。自分時間をもつことも、オンオフの切り替えに役立っているようです。
「基本的にはインドア派なので。ゲームをしたり、お酒を飲んだり、漫画を読んだり…。そういう時間は必要ですね。ゲーム実況の動画を観ながら、鶏皮せんべいをおつまみに飲むのが好きです。休みの日はつい昼過ぎまで寝てしまっていたけど、最近は午前中に起きて、好きなことをする時間もつくります」