床にものを置かない3つのコツ
すべての画像を見る(全2枚)「とりあえず…」と床にものを置かないようにするには、行動習慣を変えようと努力するより、床にものを置かない環境を整えることに目を向けたほうが、がんばらずに済みます。
ここでは、床にものを置かないようにするためのコツをいくつかご紹介します。
●吊るす、浮かす、はりつける
日常生活で床にものを置いてしまいがちな場面で、片づけをスムーズに行なうための収納テクニックは「ものは吊るす、浮かす、はりつける」です。
バッグなどを床に置きっぱなしにしてしまう場合は、バーやフックを取りつけて、吊るして収納できるよう工夫します。バッグは吊るしたままでもものの出し入れがでて、整理もしやすいのでおすすめです。
キッチンでは可燃・不燃ゴミ用のゴミ箱は設置されているけれど、缶やペットボトルなどの資源ゴミは床に直置きされている場合があると思います。それらのゴミ袋も吊るしてみましょう。そうするだけで掃除がしやすくなり、かがまずにゴミを分別できます。
また、玄関扉にマグネットタイプのフックを取りつけて、鍵や郵便物の受け取り用のハンコを吊るしておくと便利です。使ったらすぐに戻せる場所を確保できるうえに、その辺に置きっぱなしにして失くしてしまうこともなくなります。
リモコンなどの吊るしづらい小物は、磁石などを使って、テーブルの背面や壁にはりつけて収納するとよいです。
●仮置きするならリビングのテーブルの上がベストスポット
忙しい日々のなかでは、宅配物をすぐに開封したり、買ってきたものをすぐに片づけるのが難しいため、一時的にものを置く場所が必要になることがあります。そういった場合でも、やはり床に置くのは避けて欲しいのです。代わりにおすすめしたい仮置き場所は「リビングのテーブルの上」です。
宅配物や買ったものだけでなく、今まで「とりあえず床」に置いていたものを、「とりあえずテーブルの上」に置くようにしてみてください。床ではなくテーブルの上に置くと、食事や休憩などのタイミングでテーブルを使うとき、いちいちそのものが目に入ります。たまってくると邪魔に感じることから、自然と「片づけよう」という意識が働きやすくなります。すると結果的に、放置しにくい場所になるのです。よって、ものを置いたままにしたとしても、リビングのテーブルの上ならば「これは一時的な状態」と意識しやすいので、片づけをスムーズに行なうことができます。
●収納ボックスを増やさない
床のスペースを有効活用するために、収納ボックスを置くことがあります。しかし、床はよくも悪くもスペースに制限がないので、際限なく収納ボックスを増やすことができてしまいます。これはものが増え続ける原因にもなります。
その結果、収納ボックス自体が部屋を圧迫しだすので窮屈に感じてしまうでしょう。基本的には備えつけの収納スペースに収まる量のものを持ち、床スペースを収納として使わないことが大切です。
玄関でも、靴が下駄箱に入り切らず収納アイテムを追加していることがあるかもしれません。追加することでたくさんの量を管理できますが、玄関は砂ボコリがたまりやすいので、いちいち収納を移動させて掃除するのは大変です。そのため、下駄箱に収まる量にするように、履かなくなった靴は手放す検討をしましょう。どうしても追加収納を置かなければ収まらない場合は、収納の底面にローラーを取りつけて床から浮かすなどの工夫をすると、掃除がしやすくなります。
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