大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの漫画を紹介! ここでは、江戸の職人によるものづくりへのこだわりを描いたコミック『神田ごくら町職人ばなし』について語ります。
伝統の手仕事を圧倒的な画力で描く『神田ごくら町職人ばなし』
『神田ごくら町職人ばなし』 坂上暁仁/著 リイド刊 全1巻
舞台は江戸時代、神田ごくら町。粋で一途な職人の町で、桶職人、刀鍛冶(かじ)、紺屋、畳刺し、左官など、それぞれの職人たちが己の意地と技をかけて手仕事を行う。引き込まれる画力とディテールで綴(つづ)る物語は圧巻。
神田ごくら町職人ばなし 一 (トーチコミックス)
江戸の職人の粋な心意気に惹かれる
江戸の職人によるものづくりへの拘(こだわ)りが丁寧に描かれたコミックです。読み進むほどに、桶職人や左官に畳職人などの粋な心意気に惹かれてしまいます。このような伝統的な匠の技が当時の江戸庶民の生活を支え、それが現在の我々の生活に結びついているのでしょう。
とくに畳職人が言葉を発しないで物語が進む場面は、あたかも目の前で作業しているかのようにリアルです。それこそ作者の画力の賜(たまもの)でしょうね。そう言えば子どもの頃、実家に畳職人が来たとき、「表替え」や「裏返し」などの作業を興味深くジッと見ていたのを思い出しました。
自分もオリジナルギターの造形には並々ならぬ情熱を注いで来ました。とくにエンジェル・ギターシリーズはライフワークになっています。今年THE ALFEEはデビュー50周年目の夏を迎えますが、新しいエンジェル・ギターを江戸職人のような拘りをもって現在制作中! なんとかこの夏、Kアリーナ横浜のイベントライブでお披露目したいものです。