帰省時期で、家族との関係性について考える人も多いのではないでしょうか。たとえば結婚した子どもとの接し方も人によってさまざまなはず。50代60代の女性の暮らしについて発信し、著書も持つ原田さよさんに、結婚した娘との関係性について語ってもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)結婚した娘とよい関係を保つためにしたいこと
親子の関係がうまく行くか行かないかは、お互いの距離のとり方にかかっていると思います。とくに子どもが結婚してからは、気をつけたいもの。私と娘はもともと友達親子というタイプではなかったし、電話で長話をすることもありませんが、親バカながら、関係は良好だと思っています。ただ、失敗したかも…と反省することもあります。
今回はその娘との関係について、私が気をつけてきたことと、最近の変化について紹介します。夏休みでお子さんとお孫さんが帰省してくる人もいらっしゃるかもしれません。結婚後の子どもとの関係で迷っている人に、「こんな母娘もいるのか」と気軽に読んでいただきたいと思ってまとめました。なお私の娘は現在、2歳と5歳の子の母親としてがんばっています。
娘との距離感、そして反省したこと
私は、娘が結婚するときに決めたことがあります。私が母にそうしてもらってラクだったので、同じようにしてきました。
・家事や家計管理、子育てなど、娘たちのやり方に口を出さない
・重荷になるようなことは言わない
・がんばっているなと思うときは言葉をかける
・望まれたときに手伝う(孫守りなど)
こう決めたはずなのに、今私が同居している義母の介護の愚痴を、娘に聞かせてしまったことがあります。このときが初めてでした。正直に話すことで私の気が晴れたように感じたし、30代前半の娘にも参考になることがあったかもしれませんが、今聞かせなくてもよかったと反省しました。
なにより義母は、娘にとっては血の繋がったおばあちゃんです。それを忘れたままに話してしまいました。感情は抑えたつもりでしたが、やっぱりよくなかったです。
もしかしたら、娘は私ほど気にしていないかもしれないし、私の母親としてのプライドもあってこう思っただけかもしれません。まったく愚痴を言わないようにするのは難しいかもしれませんが、こういった話を聞かせるのはもう少し先にできるよう、前向きでありたいと思った次第です。