カーペットやカレンダーなど、リビングによくあるもの。エッセイストでイラストレーターの中山庸子さん(71歳)は、当たり前のようにリビングにあったものをやめてみたところ、すっきり快適なシニア世代に優しい部屋になったそうです。今回は、中山さんがやめたことを3つご紹介します。

エッセイストでイラストレーターの中山庸子さん
エッセイストでイラストレーターの中山庸子さん
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マットとカーペットをやめてみたら…

知り合いのお宅(マンション)でクルクル動きながら掃除をしてくれる姿を見て、欲しくなったお掃除ロボット。買いたいものランキングの上位にいるのですが、いかんせん小さな3階建てなので、なかなか導入には至りません。

数年前にコードレスタイプの掃除機にしてからは、階段での移動がだいぶラクになったのですが、それでもロボットは欲しいなぁ。ともあれ、そのためには彼(お掃除ロボットは、私の中では男の子呼び)が少しでも動きやすいように、フラットな床面積を増やしたい。そこで、下記の3つを実行。

(1) 床にものを直置きしない
(2) 余分な家具を置かない
(3) マット、カーペットは敷かない

そのおかげで、部屋そのものがスッキリ広く感じられるようになりました。マットやカーペット類を洗う手間も省けるし、わずかな段差につまずいたりすることも減りました。

部屋の中

結果、どうなったかというと、まだお掃除ロボットを迎えていないというのに、かなり満足。マットとカーペットなしの生活、とても気に入っています。なぜなら、クイックルワイパーでサッサーときれいにふき掃除できちゃうようになったから。バスマットは、バスタオルと同じ扱いで、そのつど撤去して洗濯しています。

でも、冬は足元寒くない? いえいえ、お気に入りのモコモコ靴下や室内履きで重装備すれば大丈夫です!

同じ喜びを味わえるなら得意なことだけでいい

床から撤去したものといえば、観葉植物。おしゃれな部屋にしたくて、ナチュラルな雰囲気に憧れて、何度も観葉植物をわが家に迎えてきました。

ところが、今は玄関にある一鉢だけ。まったく自慢できないけれど、私はかなりの「植物を枯らす名人」なんです。そして、枯れかかった鉢のいくつかは、友達に「植物をよみがえらせる名人」がいて、彼女のところに引き取られていきました。いい友達がいて、よかったです。

そんな私ですが、切り花に関しては(イラストレーターのはしくれでもあるせいか)なかなかセンスよく生けることができるんです。お手頃値段の花を長持ちさせるのも、まあまあ得意。

なのになぜか、土に根を張った方は不得意なのか、合点がいかないのですが、そのよみがえらせ名人に言わせると「切り花とは違う。あなたは長い目で育てる気持ちがたりない」だそう。切り花を長持ちさせるといってもせいぜい週単位、納得です。

わが家から嫁入りした観葉植物に会いに行くという口実で、ケーキづくりの名人でもある彼女のところを訪ねるのも悪くないと思っている「ちゃっかりシニア」の私なのでした。