家事の仕方を見直すことで、暮らしがラクになるかもしれません。「長年、洗濯に追われる毎日だった」と話す、家族3人暮らしの整理収納アドバイザー・木村充子さん(現在50代)もその1人。家族の分の洗濯をやめたことで、時間と気持ちに余裕ができたそうです。詳しく語ります。

木村さん宅の洗濯機回り
作業がしやすいように整えられている、木村さん宅の洗濯機回り
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家族それぞれが自分の洗濯ものを洗うようになったきっかけ

現在50代の筆者は、長女が独立し、夫と大学生の次女と3人で暮らしています。思えば長女が誕生してからというもの、いつも洗濯に追われていた気がします。

朝起きたらまず洗濯機を回し、干してから仕事へ。帰宅したらすぐに取り込み、夕食後に畳んで、しまう。毎日面倒でも、ルーティンが崩れると汚れものがたまります。この洗濯スタイルが変わったきっかけは、長女が自宅から通える大学に入学したことでした。長女に自分のことを自分で行わせて、筆者も長女に対して過干渉にならずに、ちょうどいい距離を保とうと考えたからです。

夫も賛成し、それ以来家族それぞれが自分の洗濯ものを自分で洗うようになりました。現在長女は独立しましたが、夫と次女とそのルールのもとで生活しています。

分別ゴミ箱を洗濯カゴに採用。物干しも家族それぞれに

分別ゴミ箱を洗濯カゴに

まず、分別ゴミ箱を洗面所の近くに置いて、洗濯するものを入れる場所を個人別に分けました。分別ゴミ箱は場所を取らず、しっかり分けることができて便利です。

物干し

次に、それぞれが洗濯ものを「洗う」だけでなく、「干して」「畳んで」「しまう」までを無理なくできるように、物干しをひとつずつ用意しました。物干しは、ニトリの「オールステンレス伸縮物干し」を使っています。シンプルな構造で軽く、室内外どこにでも移動でき、畳むとコンパクトになる点が気に入っています。

それぞれ自分の洗濯ものを洗ったら、自分の物干しに干してベランダへ持っていきます。乾いたら物干しごと部屋に持っていき、自分のクローゼットの前で畳みます。次女は畳むのが面倒なため、物干しから乾いたものを直接取って着ているようですが、それぞれのやり方でいいと思っています。