今年も厳しい暑さの夏が到来。東京と愛媛で二拠点生活をしている作家・作詞家の高橋久美子さんは、愛媛では農業の仕事をしています。この暑さを乗りきる対策について語ってくれました。

高橋久美子さん
高橋久美子さん
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危険な暑さ、外に出るときは自分の身を守る

暑い。暑い。暑いー! 言いたくないけど一日何回も、言ってしまっていますねえ。

私は、愛媛と東京を行ったり来たりの生活をしており、愛媛では農業をしている。6月半ばからは、草がすさまじく伸びる季節なので、いつもより長く2か月ほど愛媛に戻り連日草刈りに追われている。といっても、日中は危険な暑さなので、朝4時半に起きて5時から9時まで農作業をし、日中はお休み。また17時から20時まで畑に行く。

昨年は無理をして熱中症になってしまったので、今年は絶対に9時を超えないようにしようと心に誓った。

朝日
朝5時。太陽が出てきた

夏は早朝が気持ちいい。虫や鳥の声を聞きながら農作業する時間は夏の別の顔。ああこのまま太陽さん休んでいてください…。なんてことを聞いてくれるわけはなく、7時になれば灼熱の太陽が背中をじりじり焼きだし。ぐわー。あぢー! 汗が頬を伝いはじめる。雲があればまだマシだが、夏の晴天はもはやサウナだ。

日陰で測ると38度の温度計も、畑にもっていくと42度!!!! 天気予報は、百葉箱の中の温度だから、実際の日向の温度はそこから5度くらいは高くなっている。アスファルトの上は照り返しで50度以上になっていることもあるそうだ。

少しでも快適に過ごすために覚えておきたいこと

私が農業をするとき、熱中症対策で気をつけていることを紹介します。

まずは首の後ろを冷やす! 最近はいろんなひんやりグッズありますが、一番簡単に、保冷剤の小さいのを手ぬぐいにくるんで、首の後ろに巻いている。ケーキなどについている保冷剤、捨てるかどうか迷っている人も多いのでは? これ、首や脇を冷やすのにぜひ活用してみてください。脇や首の後ろを手ぬぐいに包んだ保冷剤で冷やすと、暑さがぐんと和らぐ。効果は2時間くらいなので、保冷バッグにいくつか持ち歩き、交換する。汚れたり、破れてしまっても罪悪感なく捨てられるのもいい。

それ以上に、畑の必需品は麦茶とスポーツドリンクだ。保冷バッグに入れて必ず畑に持っていく。絞れるほど汗をかくのでいくら飲んでも足りないくらい。でも、水だとミネラルなど体に必要な栄養素を補うことができないので、なるべく麦茶とスポーツドリンクの両方を。

スポーツドリンクは、水で2倍に薄めている。薄めることで体により吸収されやすくなると友人に聞いた。あの甘さが気になっていたので、味的にもこれくらいがちょうどいい。

いざというときは経口補水液も効果的だ。炎天下での農作業で、やばい立ちくらみがしてきたというときに、経口補水液を飲むとかなり体が楽になって驚いた。ちょっと値段は高いけれど、家に常備しておくといいと思う。

スポーツドリンクも経口補水液も、粉タイプがあるので、それだと保管場所も取らず、濃度も変えやすいのでオススメです。もはや救急箱に入れておいてほしいくらい、日本の夏には必須ではないだろうか。

オクラの花はとてもかわいい
オクラの花はとってもかわいい

当たり前だけれど、農作業は長袖です。日焼けとは、火傷のこと。太陽って、実はあれは火ですからねえ…。なるべく日差しや紫外線から肌を守ることで、日焼け対策だけでなく、翌日の疲れが違ってくる。

顔には日焼け止めでもいいし、友人は目から下を布で覆って日光が当たらないようにしていて、見た目ちょっと怖いけど、私もそろそろこれにしようと思っている。なりふりかまってられない夏です。髪の毛も日光でばさばさになるので、麦わら帽子は髪や頭皮を保護する上でも必須だ。

顔が真っ赤になってきたら要注意。すぐ日陰に移動しましょう。