年齢とともに増えるものの整理は、じつは自分の性格が影響しています。本能タイプ、感情タイプ、思考タイプそれぞれに合った方法を使って、スッキリとした暮らしを手に入れましょう。整理収納アドバイザー、エニアグラムお片づけ士の小林志保さんが各タイプ別の片づけ法を語ります。

自分のタイプを知ってものを片づける
自分のタイプを知ってものを片づける
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ものの整理は自分の「タイプ」を知ることがスタート

エニアグラムの表
人間の本質を9つに分類されるとした性格診断ツール「エニアグラム」

片づけが苦手な人の大きな障害となるのが、ものの「整理」です。年齢を重ねると、その分人生経験も長く、家の中にものがたまってしまうのも仕方がないことなのかもしれません。

じつは、片づけが苦手になる理由に人がもつ特性が大きく関わっています。人のタイプを本能タイプ・感情タイプ・思考タイプと分けたとき、どのタイプが自分に当てはまるか考えてみてください。

自分のタイプを知ることで自分に合った片づけのコツを知ることができます。

「今やりたい」「今欲しい」…ものが増える「本能タイプ」

「今やりたい!」っと思ったら即行動するタイプは「本能タイプ」。

スポーツウェア

私の夫がこの特性をもっています。急に運動がしたいと思ったらスポーツクラブに登録し、靴やスポーツウェアを購入。しかし、途中で飽きて行かなくなり退会することを数回繰り返していました。

そのときに購入したスポーツウェアですが、数年間使うことなく、手放すこともできずにクローゼットの中に入れっぱなし。ただなんとなくもっているだけなので、夫自身ももっていることも忘れてしまっていました。

グッズ

流行りのものや、〇○専用グッズなど「おっ! こんなものもあったら便利かな?」と突発的に買い物をする夫。わが家のキッチンには、夫が買ってきた、どんぶり専用フライパンやジューサー、電子レンジ用蒸し容器など、1度使ったらほとんど出番のないキッチングッズがたくさん存在しています。

夫専用の棚

そうしたあまり使わないキッチングッズの収納場所は、使用頻度が低いものとしてキッチン収納のいちばん下の棚に「夫専用」として定位置をつくっています。使っていないのなら手放すことが理想ではありますが、購入した本人の希望により保管することにしています。

●本能タイプさんの収納のポイント

面倒くさいことが嫌いな本能タイプさんの収納のポイントは「ざっくり、わかりやすく、すぐに取り出せる」収納を意識すること。

出しっぱなしのもの

私の夫の場合、毎日使うものは基本的には出しっぱなしです。携帯、お財布、車のカギは寝室の窓際に置くだけにしています。大雑把なタイプにはアクション数少なめの管理がおすすめです。