片づけと掃除は別物

片づかない家や、片づいても散らかってしまう家はなにが原因なのでしょうか。

下村さんいわく「片づいていない家は、掃除と片づけがごちゃごちゃになって混乱していることが多いと感じます」とのこと。

【Before】散らかった洗面所
【Before】散らかった洗面所
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「片づけ」とは、使ったものを収納の中に戻したり、ものの量を調整したりすること。

一方「掃除」とは、掃除機をかけたり雑巾でふいたりと、汚れを取り除くこと。

2つの別のことを同時に考えるから混乱します。

【After】片づいた洗面所
【After】片づいた洗面所

まずは床にあるもの、キッチンカウンターにあるもの、洗面台の上に置かれているもの、クローゼットからはみ出しているもの、これらを「片づけ」ます。

そうすると床が見えて掃除機はかけやすく、お掃除シートでさっとひとふきもしやすくなり「おうちのきれい」がかないます。

「片づけてから掃除」を徹底しましょう。

充電されていないブランド掃除機

掃除機

吸引力で有名なコードレス掃除機を持っているのに、いざ使おうと思ったら充電がきれていて充電することからスタートしなくてはいけない、というのは「片づいてない家あるある」ではないでしょうか?

これは床に置いてあるものをどかしながら掃除機をかけていて、途中で挫折してしまうことが原因のようです。掃除機をかけっぱなしのまま床のものをどけたり、そのまま片づけに移行して掃除機の存在を忘れてしまうことも。

また掃除機がかけにくく面倒になり、しばらく掃除機を使わなかったりすると、いざというときの充電ぎれにも気づきにくい状態に。

掃除したいという気持ちはきれいなおうちづくりに大切なものですが、掃除機をかける前にまず、床のものをいったん片づけておくと防ぐことができます。

掃除ロボット

またお客様のおうちでは、洋服の山で遭難していたお掃除ロボットを救出した経験が何度もあります。家具などであればお掃除ロボットも避けてくれるのですが、柔らかい洋服の山の場合、ロボットがぶつかってそのまま上に洋服が被さってしまい…ということが原因と思われます。

どのケースも「家をきれいにしたい」という健気な掃除欲が逆に片づかない原因に。掃除をするためにはまず、床置きのものをなくすことが重要ですね。

※記事の初出は2024年2月。内容は執筆時の状況です。

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「片づかない家」に必ずあるもの3つ。掃除の前に捨てるべきもの