インテリアをおしゃれな雰囲気にしたいとき、家具など大きなものに目がいきがち。でも、カゴなどの小物使いで印象はガラリと変わるんです。
小物を使って暮らしを楽しんでいる雑貨店店主の小池梨江さんのご自宅がとても参考になるので、お邪魔させていただきました。
種類も用途もたくさん。カゴがこれだけ魅力的なわけ
仕事柄、小池さんのカゴのコレクションは、まるでお店のような数。壁のディスプレーにもしているほどです。
「使用感をお客さまにお伝えしたいので、店で扱うものは必ず自宅でも使います。カゴを買いに行くときは、どこの土地でどういうものがつくられているか事前に調べておいて、その場所を訪れた際になんとなく探すことが多いです。特定の職人さんを訪ねることも」
キッチンカウンターに置いたのは、広島で見つけた椀カゴ。土ものの器は、このカゴに入れてしっかり乾燥させてから、食器棚にしまっているそうです。
ものを選ぶその基準は、カゴを探すときも同じだそう。「ほかではもう出合えない」と、感じたタイミングが、買いどきのようです。
「国産のカゴはつくり手も減っていて、材料を集めるのも難しくなってきていて…。だからこそ、出会ったときが運命なんです。職人さんの技術が光る編み目が美しいものや、素材の風合いのあるものが好きですし、日本の風土に合っていて使いやすいのも魅力です」
外出用のカゴバッグも、コレクション多数。写真はその一部。
「色が濃いのは岩手の山ぶどうを編んだもの。薄いのは秋田のイタヤカエデです。素材や大きさで使い分けています」
食べかけのお菓子や、お茶のストックなど、キッチンのこまごましたものはカゴに収納。
「このフタつきのカゴは、会津でつくられているあけび細工。縦長でフタつきの形が珍しくて、気に入っています」
植物の鉢カバーにもカゴを活用。
帰宅したときに使う“とりあえず置き場”。財布や鍵のほか、テレビのリモコンなども収納。
常温保存の野菜は、ベランダに置いた青森で買ったカゴの中に。
カゴの種類も用途も無限大。カゴを見ながら、おうちでどんな風に使おうかを考えてみるのも楽しくなりそうですね。