「50代になってから、夏はとくに体がつらくなるので、なるべく火を使わず短い時間で料理できないかを考えている」という、暮らし評論家の大木聖美さん(現在50代)。夫・息子2人という食欲旺盛な4人家族で、夕飯はほぼ毎日つくっているそう。そんななかでも時短がかなう、食材の買い物や調理方法で工夫していることについて語ります。
すべての画像を見る(全4枚)夏の強い味方は「開けるだけで食べられる」ごはん
パックを開けてそのまま食べられる商品は、暑い夏にとても重宝しています。最近ハマっている「めかぶ」は、白米との相性も抜群! 子どもたちが小さな頃は敬遠されがちでしたが、成長するにつれおいしさに気づいたようで、食卓にたびたび登場するように。同じくそのまま食べられる、しらすを添えてもおいしいです。冷蔵庫から出すだけの即戦力メニューに、夏はどっぷり甘えています。
ほかにもところてん、冷奴、もずく酢はわが家の夏の定番メニュー。白米との相性がいい納豆や小女子(こうなご)とくるみの佃煮、 胡麻昆布の佃煮なども、ちょっとおかずが足りなかったときのプラス一品として常備しています。
皮をむかずに食べられる食材を多用して手間を省く
いつも時間を上手に使っている知人に、時短調理のコツを聞いた際に教えてくれたのがこの方法。トマトやキュウリは切ってそのまま食卓に出せて、ナスやピーマンはすぐ焼いたり炒めたりが可能なので手間がかからず便利だと改めて実感。
オクラやズッキーニなども同じく。夏野菜は皮をむかずに食べられるものが多いですよね。ほかにも、ニラや小松菜、キノコ類なども手間がかからないので重宝しています。手間がかからない食材を選ぶことも、火を使う調理を短時間で済ませたい夏を乗り切るコツだと思います。
茹で汁を利用してもう一品。ムダのない調理でラク&時短
干しシイタケや干し貝柱などの戻し汁は、うま味がたくさん出ているので調理に活用される方も多いのではないでしょうか。それと同じく、モヤシやトウモロコシの茹で汁にもほんのりと甘いうま味があります。モヤシの茹で汁は卵を溶いてアサツキをふりかけ中華スープに。トウモロコシの茹で汁はコーンスープや野菜たっぷりのコンソメスープに。
茹で汁を利用することで時短になり、さらにムダを出さずに一品プラスできる調理法。どんなものを茹でたらおいしいダシが取れるかなと考えながら調理すれば、気持ちもなんだか前向きになるような気がします。
夏はラク&時短できる調理方法でエネルギー補給もしっかり行い、暑さを乗りきりましょう!